===十六夜の逢瀬===
望美:この桜は......?时空の狭间に桜が?
银:ええ、明日から东国に向かいます。
望美:今の......声は银?
银:今宵の宴は、月と花が兴をそえてくれましょう。あの、十六夜の月が
望美:银、この声はどこから......あの时空には、行けないはずなのに。
银:ああ......けれど、远い。つれなく隠れてしまいましたね。
望美:待って!あなたは――っ!ここはーー(ここに、来れたんだ、あの时空へ。あの人がいるかもしれない......この十六夜へ)
银:--月は浮云に姿を隠し......
望美:あなたはーー
银:人の姿を取って降りたのですか?光とともに参られた......十六夜の姫君。
望美:(この......声......あなたは谁なの?)
银:春の夜のおぼろ月夜にしく物ぞなぎ......か。私も......宴に饱いていたところです。この桜をともに楽しませていただけますか。
望美:あなたはーー
[选択肢:あなたは银]
望美:银......やっぱりあなただったんだ。
银:银......ですか。ふふっ。
望美:どうしたの?
银:いいえ。では、私はあなたをなんと呼びしたものか。この地に降り立たれたかぐやの君ーー桂の君。いやーー
望美:十六夜?
银:ええ、あなたのおっしゃるとおりだ。あの云に十六夜の月が隠れたかと思ったとき、あなたは光を身にまとってここに现れた。天上かた逃れた、十六夜の月の姫君が、花をご覧にいらしたのですか。
望美:(确かに、花びらを追いかけたらここにいたんだけど......)银、私はあなたに会いにきたんです。
银:私に?
望美:はい、もう一度、会いたいって思っていたから。
银:そうですか......うらやましいですね。あなたのいう「银」という男が。
望美:えっ?
银:私が、あなたの银ならばよかったのですが......
望美:待って!もう少しだけ、话を闻かせて。私も知りたい。私の知る银があなたなのか......银が谁なのか知らなければいけない。
银:十六夜の君......それはきっと私ではありませんよ。あなたを泣かせるような、幸福で酷い男に心当たりがないわけではありませんが、私はあなたのように可爱らしい方を忘れるほど、薄情にはなれないでしょう。
望美:(そうだ、违う。この人は知盛じゃない。この人はーー)
银:ああー云が晴れましたね。
望美:やっぱり......この时空のあなたが......银......
银:十六夜の君?
望美:あっ、だめ、まだ私、何も......?
银:姫君、この光はーーっ
望美:银、忘れないで、私はーー
今度こそ间违えないよ。あなたを助ける。忘れないで、この先の未来で、必ずあなたに出会うから......っ!
惟盛:重衡殿?今の光は......?
望美:银......「重衡」さんっ......
惟盛:どなたかと话しておいでだったのですか?
重衡:ええ、あの月と话しておりました。
惟盛:月......ああ、确かに美しいですね。
重衡:十六夜の姫君は、可爱らしく悲しい言の叶を纺ぐ方でした。次の逢瀬が待ち远しいものです。
惟盛:墨俣から戻られる顷は、藤の花も咲いておりましょうから......
重衡:残念ながら、いつとは知れないのですよ。未来ーーどれほどの先に出会えるのでしょうね、十六夜の君......
[选択肢:あなたは知盛]
望美:知盛?あなた、知盛なの?
银:--性急なお嬢さん。名を名乗りあうのは夜半になってから......でしょう?
望美:(......私に、気づいてない?この人はーーここはどこなの?この时空は......)
ここは、どこなの?
银:逢瀬を纺ぐ恋人の邸をお忘れですか?ここは、六波罗ーー平参议の邸ですよ。
望美:六波罗!?ここは、焼ける前の六波罗なの?どうして!
银:焼ける......この六波罗がですか?不穏なことをおっしゃる姫君だ。
望美:(あっ、まずい!)
银:平家の灭びを、十六夜の君はご存知というわけですね。今宵は不可思议な夜だ。平家の灭びの予言を告げるかんなぎが、これほどに可爱らしいお嬢さんとは思わなかった。
望美:惊かないの?
银:......何を?
望美:突然、ここが焼けるなんて言われたって、普通は信じられないでしょう。
银:......疑う理由などないでしょう。花が咲いて散るように......平家という花も散るときが来る。
望美:......この人は......
银:この花も、今宵限りか......
望美:(本当に、私の言叶を信じてるんだろうか?ここにいると、私もわからなくなってくるのに......ここは本当にどこなのか、私のいた世界の「过去」なのか......この邸が焼けて、あの六波罗になるの?この桜があの枯れ木になるの?知盛、あなたがーー)
银:私が散ってしまったなら、悲しまれますか?
望美:えっ?な、何を?
银:この桜が散るのと、いずれが先かはしれないが......重盛兄上が亡くなったように......平家が灭びるのならばきっと私も生きてはいない。桜を惜しむ人はありますが......我らを悲しむ人はいるのでしょうか。
望美:あなたがいなくなってしまったら......きっと悲しむ人はいると思う。あなたのことを大切に思う人はいると思うから。
银:姫君、あなたは悲しんでくださらないのですか?
望美:私?
银:ふふっ、いえ、戯言でしたね。十六夜の一夜の逢瀬、忘れてくださったほうがいい。
この光は......先ほどのーー
望美:逆鳞が......?ああっ!
银:十六夜の君......?いないーーのか......
あの人はいったい......
望美:ーーっ!
To be continued...
望美:この桜は......?时空の狭间に桜が?
银:ええ、明日から东国に向かいます。
望美:今の......声は银?
银:今宵の宴は、月と花が兴をそえてくれましょう。あの、十六夜の月が
望美:银、この声はどこから......あの时空には、行けないはずなのに。
银:ああ......けれど、远い。つれなく隠れてしまいましたね。
望美:待って!あなたは――っ!ここはーー(ここに、来れたんだ、あの时空へ。あの人がいるかもしれない......この十六夜へ)
银:--月は浮云に姿を隠し......
望美:あなたはーー
银:人の姿を取って降りたのですか?光とともに参られた......十六夜の姫君。
望美:(この......声......あなたは谁なの?)
银:春の夜のおぼろ月夜にしく物ぞなぎ......か。私も......宴に饱いていたところです。この桜をともに楽しませていただけますか。
望美:あなたはーー
[选択肢:あなたは银]
望美:银......やっぱりあなただったんだ。
银:银......ですか。ふふっ。
望美:どうしたの?
银:いいえ。では、私はあなたをなんと呼びしたものか。この地に降り立たれたかぐやの君ーー桂の君。いやーー
望美:十六夜?
银:ええ、あなたのおっしゃるとおりだ。あの云に十六夜の月が隠れたかと思ったとき、あなたは光を身にまとってここに现れた。天上かた逃れた、十六夜の月の姫君が、花をご覧にいらしたのですか。
望美:(确かに、花びらを追いかけたらここにいたんだけど......)银、私はあなたに会いにきたんです。
银:私に?
望美:はい、もう一度、会いたいって思っていたから。
银:そうですか......うらやましいですね。あなたのいう「银」という男が。
望美:えっ?
银:私が、あなたの银ならばよかったのですが......
望美:待って!もう少しだけ、话を闻かせて。私も知りたい。私の知る银があなたなのか......银が谁なのか知らなければいけない。
银:十六夜の君......それはきっと私ではありませんよ。あなたを泣かせるような、幸福で酷い男に心当たりがないわけではありませんが、私はあなたのように可爱らしい方を忘れるほど、薄情にはなれないでしょう。
望美:(そうだ、违う。この人は知盛じゃない。この人はーー)
银:ああー云が晴れましたね。
望美:やっぱり......この时空のあなたが......银......
银:十六夜の君?
望美:あっ、だめ、まだ私、何も......?
银:姫君、この光はーーっ
望美:银、忘れないで、私はーー
今度こそ间违えないよ。あなたを助ける。忘れないで、この先の未来で、必ずあなたに出会うから......っ!
惟盛:重衡殿?今の光は......?
望美:银......「重衡」さんっ......
惟盛:どなたかと话しておいでだったのですか?
重衡:ええ、あの月と话しておりました。
惟盛:月......ああ、确かに美しいですね。
重衡:十六夜の姫君は、可爱らしく悲しい言の叶を纺ぐ方でした。次の逢瀬が待ち远しいものです。
惟盛:墨俣から戻られる顷は、藤の花も咲いておりましょうから......
重衡:残念ながら、いつとは知れないのですよ。未来ーーどれほどの先に出会えるのでしょうね、十六夜の君......
[选択肢:あなたは知盛]
望美:知盛?あなた、知盛なの?
银:--性急なお嬢さん。名を名乗りあうのは夜半になってから......でしょう?
望美:(......私に、気づいてない?この人はーーここはどこなの?この时空は......)
ここは、どこなの?
银:逢瀬を纺ぐ恋人の邸をお忘れですか?ここは、六波罗ーー平参议の邸ですよ。
望美:六波罗!?ここは、焼ける前の六波罗なの?どうして!
银:焼ける......この六波罗がですか?不穏なことをおっしゃる姫君だ。
望美:(あっ、まずい!)
银:平家の灭びを、十六夜の君はご存知というわけですね。今宵は不可思议な夜だ。平家の灭びの予言を告げるかんなぎが、これほどに可爱らしいお嬢さんとは思わなかった。
望美:惊かないの?
银:......何を?
望美:突然、ここが焼けるなんて言われたって、普通は信じられないでしょう。
银:......疑う理由などないでしょう。花が咲いて散るように......平家という花も散るときが来る。
望美:......この人は......
银:この花も、今宵限りか......
望美:(本当に、私の言叶を信じてるんだろうか?ここにいると、私もわからなくなってくるのに......ここは本当にどこなのか、私のいた世界の「过去」なのか......この邸が焼けて、あの六波罗になるの?この桜があの枯れ木になるの?知盛、あなたがーー)
银:私が散ってしまったなら、悲しまれますか?
望美:えっ?な、何を?
银:この桜が散るのと、いずれが先かはしれないが......重盛兄上が亡くなったように......平家が灭びるのならばきっと私も生きてはいない。桜を惜しむ人はありますが......我らを悲しむ人はいるのでしょうか。
望美:あなたがいなくなってしまったら......きっと悲しむ人はいると思う。あなたのことを大切に思う人はいると思うから。
银:姫君、あなたは悲しんでくださらないのですか?
望美:私?
银:ふふっ、いえ、戯言でしたね。十六夜の一夜の逢瀬、忘れてくださったほうがいい。
この光は......先ほどのーー
望美:逆鳞が......?ああっ!
银:十六夜の君......?いないーーのか......
あの人はいったい......
望美:ーーっ!
To be continued...