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第60话　惑いの森
ジシン：俺のヴィアンカを返せよおお―っ
リビ：……
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リビ：[ニケ　俺は俺で诚意を示したつもりだった]
ジシン：う…
リビ：[だけど思う　この世には知らされなくても　いい真実もやっぱりあるのでは、と]
ジシン：...ぐす
リビ：おい　ジシン
　　悪かったって言ってんじゃねぇか…そろそろ事情を说明したいんだけどいいか？
　　お前もこんな事でいつまでも…
ジシン：こんな事…
　　　こんな事じゃねぇよテメェ
　　　人の纯情踏み躙っておいて　何様だ
[王様か　ああそうか]
　　　お前だってお前の女がある日男だって言い出したら　ショックだろうが
リビ：女？ニケが男ってか　ありえねぇ
　　（俺が一方的に）见てるし触ってるけど　あれは间违いなく　女だし
[てかいつ俺がお前の女になった]
ジシン：イメージの话をしてるんだよ俺はっ　

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ジシン：冗谈じゃねぇ　男だわ王族だわ　俺が手を贷すわけねぇだろ　帰れ！！
リビ：おい　待てよ！！お前だって　俺を骗してただろうがっ
　　おまけに可爱い俺が下手に出てデートまでしてやったのに
　　壁に追いつめたりしやがったクセによ
ジシン：はあ！？お互い様って言いたいのかよ
　　　お前　頼む方　俺、頼まれる方
　　　立场が一绪なわけねーだろボケ
リビ：はあ！？俺は専制君主だぞっ
ジシン：あっあっ　结局そこ持ち出すう　なーにが立场抜きだ
リビ：あああもう！！とにかく　俺は
　　これ以上お前を骗したくなかったんだよ！
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ジシン：太阳王　お前　颜が…
リビ：あ…？
　　[忘れてた]
　　ただの贫血だろ
ジシン：…おいそのまま静かに上に行け
　　　追手が来る

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ジシン：は―…
　　　まいたか？
リビ：まいた まいた
　　良かった…
ジシン：全く男二人が情けねぇとは思うが…ありゃ　一体何者だ？
リビ：い…っ
　　さあな
ジシン：お前の暗杀者なんじゃねぇのか？
リビ：いや　そうでもないらしい　むしろ手助けしているような…
　　とにかくアレがウロついてるんじゃ危なっかしくて仕方ねぇ　[一度森を出るか？]
ジシン：いや
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ジシン：时刻が悪い…
　　　今この时间ここからだと来た道は瘴気が満ちる　安全な道は森の奥を経由する道しかない
リビ：お前　瘴気の満ち引きを记忆してるのか？地形も入り组んでて复雑なのに
　　[コンパスもイカれてる]
ジシン：俺を谁だと思ってんだよ　森の道を迷わず行けるのは俺とカッサンドラしかいねぇ
　　　ついてこい

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リビ：[凄え　灯も无いのになんて夜目だ]
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ジシン：高浓度の瘴気の涡だ　长くはいられない　行くぞ
リビ：落ちたら　どうなるんだ？
ジシン：死ぬさ　自分が何かも忘れてな
　　　瘴気にあたると强い记忆障害が起こる
リビ：ああ、それで"惑いの森"ね　[おっかね]
ジシン：この森についてカナに闻いたか？

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リビ：[つかれた]　概要はな　薬草が凄いって
ジシン：……俺はカッサンドラにここで育てられた
　　　よその人间に恐ろしい场所に见えても　俺にとっては大切な故郷だ
リビ：このあたりで义贼がやたら活跃してる话は？
　　ライオス达の事だろ？闻いてる
ジシン：そう昔っから世话になりっばなしでさ
ずっとこの森を守ってくれてた　こことカッサンドラはエコートの宝だって
　　　　ところが贵族连中とこぜり合った时　ちょっとカッサンドラが事故っちまってさ
リビ：！
ジシン：その时に痛感した　守りたいものは自分が矢面に立って戦わないと守れないって
　　　いつまでもライオス达の影にいて守ってもらうだけじゃだめだ
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ジシン：それから抵抗运动を続けてる组织や力のあるゴロツキの集団を说きふせて
　　　この辺りで一番力のあるライオス达の组织と统合させた
　　　それぞれ思惑はあるだろうけど　森が奴らの手に渡るのを阻止したい一点でまとめる事が出来た
リビ：[はりきりすぎ]
ジシン：でも别に”头”になる必要までなかったんじゃね
　　　それはライオスにも反対されたさ
　　　けど俺身なし子だからさ　いざ何があっても谁も困らないだろ
　　　全部ひっかぶっていける
リビ：何でそんな话を俺にする？
ジシン：お前さっき言っただろう

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ジシン：俺を骗したくなかったって
リビ：[あれを　本気で　受けとめてくれてた]
　　[なんつー　まっすぐな　ちょっとニケみたいだ]
ジシン：俺は全部言ったぞ　太阳王
　　　お前の番だ
　　　お前は何故カッサンドラを求める
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リビ：ぐ…
　　俺の妻　ニケ姫が毒に冒され死の渊にいる　その毒は俺に向けられた物だった
　　何としても助けたい
　　谁より爱している　失いたくない
ジシン：わかった
リビ：？　わかったって　何が…
ジシン：何だ　この木…？
　　　濡れてる？　いや　これ油か？
リビ：[あ、ついたっ]
　　　おい　こっちの木もそうだぞ

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リビ：おい　あれ…っ
　　あいつ…错乱してる
ジシン：森をやみくもに歩き回ったんだ瘴気にやられてる　今のうちに逃…
　　　おい…まさかだろ　この辺一帯に油をあいつ…
　　　それに何だ？あの黒い粉…？
リビ+ジシン：！
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ジシン：あっ　おい！？
リビ：ジシン　俺はあいつから火种を取り上げる！お前はあの袋を谷に舍ててくれ
　　あれは火薬だ！
ジシン：！

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追っ手の若い女：……っ
リビ：[错乱して消耗したせいか？これならなんとか抑えられる…っ]
　　おい　お前っ
　　お前一体何なんだ
　　谁に頼まれてこんな事してる！？
　　お前の目的は何だ！？
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追っ手の若い女：私の目的～～～～あの人～～～～
リビ：早くて　闻きとれねぇ　ゆっくり言え！
追っ手の若い女：私の仕事　太阳王の旅手助ケスル
　　　　　　　ソシテ太阳王がイチバン希望に手が届キソウナ时
　　　　　　　全テの希望叩キ壊ス
　　　　　　　ソレがアノ人の目的…
リビ：[あ...あの人って　谁だよ…]
　　[俺を痛めつけるためだけに　こんな阴険なやり口を思いつく奴なんて…]

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リビ：[ひとりしか―…]
ジシン：太阳王！
　　　こっちは终わったぞ　そっちは…っ
リビ：わかった　ジシン　お前の鞭でこいつ缚りあげ…
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リビ：てめ…っ
　　！
　　あの火薬…
　　もうひと袋持ってー…

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ジシン：おい太阳王　闻こえるか！？太阳王！
　　　返事しろっ
　　　リヴィウ…
リビ：闻こえてる！
ジシン：ぼ…
リビ：こっちは见た目程　高さはない！树が缓冲材になってくれた
　　无事だ！

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リビ：え…
　　…っ　こいつ　服に油が…
　　燃え移りやがった…っ
ジシン：！
リビ：くそっ　消えねえ
ジシン：[……っ　もう迷ってる暇はなさそうだ]
　　　太阳王！そのまま谷沿いにひたすら走れ！
　　　いいか！？
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ジシン：何があってもひたすらだ！早く！！
リビ：…くっ
ジシン：おいっ　そいつは置いてけ　足手まといだ
リビ：こいつにはまだ闻きたい事がある　负荷にはなんねぇっ

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ジシン：太阳…
リビ：リヴィウスでいい！
　　ジシン　ありがとな
ジシン：…たく　今际の际みたいな言い方しやがって…
　　　バカヤロウが…
リビ：[他の场所にも広がってきた…っ]
　　[もう　いくらも　もたねぇ]
　　[谷沿いにって　何が…]
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リビ：[瘴気の壁！]
　　[厚いっ　今までと比较にならねぇ]
　　[止ま…]
　　[いいか！？]
(ジシン)：[何があっても]
リビ：[いや违う　これはもっと见覚えある…]
　　[これは…っ]
　　[ままよ…っ]

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カッサンドラ：よく　あれが瘴気じゃなく　ただの雾だって见抜いたね
　　　　　　度胸のある子は好きだよ
　　　　　　いらっしゃい　太阳王
　　　　　　はじめまして
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