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【内牛满面】序全记录全集访谈补完计划

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历时近6个月终于告一段落了,总之就是内牛满面。


IP属地:上海1楼2012-09-17 21:01回复

    说明:
    本计划的目的是将序全记录全集中的访谈部分进行文字化(未翻译),以便有能力、有精力、有兴趣的人学习阅读,严禁用于商业目的。
    制作的方式为:相机拍摄→OCR软件→人工校验。由于相机渣像素等原因,即使在下校验了一遍,也难以避免地出现不少问题,例如:
    厶↔ム
    才↔オ
    夕↔タ
    卜↔ト
    口↔ロ
    弍↔弐
    增↔増
    徙↔徒
    等等……
    错误发现了很多,但恐怕还有更多的漏网之鱼,欢迎各位通过回帖或是私信的方式给予指正。序全记录全集中共收录了25篇访谈,因而本次报告命名为“第26次中间报告”,对之前发布(主要在T3)的各个部分进行了再编辑和再修正,未来视错误汇总的情况可能会推出第27乃至最终报告。
    压缩包里包含word以及pdf两个版本,word方便编辑,pdf浏览效果更佳,内容上没有区别。
    下载地址:http://pan.baidu.com/share/link?shareid=53344&uk=3238048959


    IP属地:上海3楼2012-09-17 21:02
    收起回复
      2025-07-28 15:43:23
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      最后作为杀必死,送**谈后记部分的翻译:
      本访谈是《福音战士新剧场版:序》相关主要制作组成员们的证言集。
      取材时间大约分为2回。第一回是在剧场电影即将完成之际(2007年7月下旬),以制作场刊为目的进行的。而第二回,是以之前未能拜望的制作成员为中心,在2007年年末至2008年年初追加进行的。
      7月的取材由于处于电影完成前的时点,其关注点是“这部电影的制作手法”以及“从制作成员们的角度看来的庵野秀明总监督像”。以此为主题,各个证言者的发言在纸上交错,汇总成记录原稿,并发表在场刊之中。在此,将把每个人的发言内容作为全貌进行再构成,成为“完全版”。
      第一回取材时的11位成员,是在Khara工作室准备好一整天的时间和场所,一个接一个依次进行取材的。即使在笔者的经验中,如此大的记录取材量,说实话实在是可怕的强行军。可是,这样就能通过引用某位制作成员的证言,来对下一位制作成员进行询问,实现连锁反应一般的质疑,同时也能记录下电影接近制作完成的那种热度,以及“新事物即将诞生”之时独特的临场感。
      谢天谢地的是,场刊获得了记录性的销售量,内部也有“有朝一日把这个做成完整版”的声音。结果,随着将其再次收录进“全记录全集”的决定,进行了追加取材。第二次的取材花了较长的时间,其内容大多是针对第一回取材时获得的证言,以及从完成电影处获得的信息作深入挖掘,以此作为大方向。因此,制作成员们的“特色”得以进一步浮现,对其注入心血的多少也变得明了。
      本书不是由现存的出版社发行的刊物,拥有制作工作室自行记录所留下来的特性。即使是第一次取材时由于诸般缘由未能进行取材的诸位,也爽快地答应了本书的取材请求,至少在笔者看来,本书展示了一个拥有厚度和立体性的全体像。为了使这些珍贵的证言,能够凭借各种相互作用,让读者更深入、更有意味地模拟体验“EVA发生了什么”,在构成上花了一些心思。最后,以监督阵的视角再一次俯瞰这些证言,通过对庵野秀明总监督超过4小时的取材,将整体贯穿到一起,是按这样的流程考虑的。
      这些再加上本书的资料部分以及DVD特装版收录的映像特典“Rebuild of EVANGELION:1.01”,如果能够合起来相互参照的话,必要的情报就应该会结成一个完全的立体影像。虽然DVD的映像特典与本次取材应该没有紧密的联系,但内容上却有惊人的同步率。谈话中提及的某些镜头的制作影像,很多都能在动画中得到参照,因此请务必对照观看、阅读。
      然后,经过这样的验证行为,在感受到这部稀世动画的“参与感”的同时,希望也能将目光投向“动画制作的趣味”上来。最初仅仅是微不足道的事物,眼看着一点点“注入生命”,这一过程本身就包含着“诞生的喜悦”。只要这种喜悦能够继承下去,笔者相信动画作品的愉悦就永远不会消亡。
      此外,关于本访谈部分的制作成员,提问者全部是冰川龙介(除鹭巣诗郎之外,其提问包括构成都是剧伴俱乐部的腹卷猫),原稿构成的一部分是由藤津亮太、松野本和弘协力完成的,最后由冰川仔细推敲定夺,再经由发言者的检查确认,汇总完成。不过,为了尊重发言者的认识和记忆,除了明显的错误之外没有做任何调整。如果能将这种多面性也当做“EVA流”的风格来享受的话,那是最好不过了。
      对于设计了场刊证言集企划的KING RECORD(当时)的小川智弘、因原稿的追踪以及日程安排等事宜而保持了紧密联络的岛居理恵、协力进行校正的GAINAX的神村靖宏、在编辑以及发行的增量方向上大胆掌舵的Khara的轰木一骑、温暖地守护着全体的KING RECORD的大月俊伦、以及规划出这个作为商业出版物来说绝不可能,也是前无古人的书籍企划的庵野秀明,笔者谨在此奉上最诚挚的谢意。对于能在百忙之中忍受了笔者拙劣取材、并给予指正的制作组成员们,同样表示万分感谢。
      总文字数超过了30万字(共使用400字的原稿纸750张),换算成文库本的话相当于600多页。作为一本动画作品的访谈来说,能够如此得综合、立体、有机、包罗万象地进行追记,对制作进行深入挖掘的记录文,应该是没有先例的。如此珍贵的事例,衷心希望能够成为以制作动画为目标的年轻人通向未来的指针。
      访谈部分代表
      2008年4月2日
      冰川龙介<动画评论家>
      


      IP属地:上海4楼2012-09-17 21:03
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        贞本义行(主•キヤラクターデザイン)2007.07.25
        主·キャラクターデザイン、作画监督:贞本义行
        『エヴァ』のキャラクターをデザインし、TVシリーズに先行して漫画版を连载开始、数々の版権イラストでもキーになるビジュアルを提供し続けている贞本义行。
        作品の《核》のひとつを形成するメインクリエイターとして、今回の『新剧场版』への参加はどのようなものだったのか?また、新たに立ち上がった现场はどう见えたのだろうか?
        新しい『エヴァ』として成立する予感
        贞本さんとしては、今回「『エヴァ』を作り直す」という话を闻いたときにどんな感想を抱かれたのでしょうか。
        贞本:
        正直、闻いた时には意外でしたね。実はほぼ同じスタッフで别の企画を动かしていたので、「あれ?そっちはどうなったの」っていうね。その企画も実写だったのがアニメになって、そのときにも意外に思ったんです。「庵野さん、やっとアニメをやる気になったんだ」みたいな気持ちで。
        ちようど『RE:キユーティーハニー』をやったり、『トっプをねらえ2!』でも画コンテで参加したりして、「そろそろアニメが恋しくなったのかな」なんて仆なりの印象をもってたタィミングで、「あの実写企画をアニメにしたいんだ」っていう相谈を受けたんです。それで仆もシナリオ会谈に参加するようになったんですが、打ち合わせの间がちよっと开いたら、いきなり「『エヴァ』やるんだ」って言われて、「ええっ、マジ?」っていう(笑)。
        不意打ちに近い感じだったんですねね。
        贞本:
        でもまあ、もしやり残したことがあるんだったら、何もないよりは良いわけで。话题にもなるだろうから、それはそれでいいんじゃないかなと思いましたね。结局、そこで何をやるかですから。新作やろうが『エヴァ』やろうが、何か新しいことをやらなきゃいけないことは确かなので、别に反対もしませんでした。むしろ期待して「じゃあ何をやるのかな」って兴味がその辺に移っていった矢先に、今度は「三本作る」(※1)って闻いたので、「えっ?ウソー!何年かかるのそれ?」みたいなね(笑)。
        确かに(笑)。そのときの话は、贞本さんもご自分の参加を前提に受け止められたのでしようか。
        贞本:
        でも仆は、最初から「お手伝いぐらいしかできないしな」って决めてましたからね。周囲の前のスタッフもきっとそうだと思つて、「やるのはいいけど、谁がやってくれるのかな……」なんて思ってたら、「鹤巻が监督やってくれる」って闻いて、「え?」とまたビックリです。
        それはどうしてですか?
        贞本:
        「一番小うるさく反対しそうで、やりそうもない人がね……」なんて思いまして。これはよっぼど何かみんなですでに打ち合わせして盛り上がってて、「今度はこれをやろうぜ!」みたいなことになってるんだろうなと。言叶は非常に悪いんですけど、対岸の火事みたいに见ながら、「それならいいんじゃないかな。だったら仆も手伝わせてもらいます」みたいな感じでしたね。
        でも、こうしてスタジオもひとつ作ったわけですから、かなりの大仕挂けになったわけですが。
        贞本:
        そうですね。それでよく饮み会とかで闻くじゃないですか。「どういうことやんの?」みたいなね。要するにこの三本を见たお客さんが、どういう印象を持つエヴァンゲリオンにしたいのかってことですね。仆は企画会议に参加したわけでもないし、内容はあまりよく知らずに、「キャラクターは作ってよ」とか「良かったら原画でも手伝ってね」っていうぐらいの感じの出だしだったんで、それは楽しみにとっておこうと思って、最初はあんまりつっこんで闻かなかったんです。 


        IP属地:上海本楼含有高级字体68楼2012-09-17 23:03
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          それで画コンテができてきたときに、どういったことをやりたいかって部分では、何となく鹤巻が「これならやれるかな」と思ったであろうボィントみたいなものが见えたので、「多分これかな」みたいなものを饮み会で闻き出して、「それだったら新しいエヴァとして成り立つね」と言ったんです。それは今の时点では具体的に「ここが新しい」とは、明かせないんですけど。
          それはすごく贵重な证言ですよ。そうぃう确信があって新剧场版が始まっているということは……。
          贞本:
          でもね、なんだか确信があるようないようなね。つっこんで闻くと、みんななんだかこう……自信がない(笑)。はぐらかしてるのか自信がないのか、それもよく分からないんですけど。ただまあ、さっきも言ったように「庵野さんがやる気になってるから」って、最终的にはそこに行きつくんですよね。鹤巻に加えてメインで摩砂雪、(樋口)シンちゃんたちも入ってきて、「これは、イケるんじゃないの」みたいな感じはよく伝わってきたんで、それを信じて仆もつきあってるわけです。
          漫画とアニメ、その面白さの违い
          今(二〇〇七年七月下旬)はこちら(スタジオカラー)に常驻されているのでしようか。
          贞本:
          そうですね。ちょうど単行本の作业を発売一周间ぐらい前までずっとやってましたから、七月の头ぐらいからですね。それからずっと常驻して、自分の原画と作监(作画监督)のお手伝いをやってます。
          原画はどこを担当されていますか?
          贞本:
          原画はお手伝いも含めてあちこちやってますが、メインはカヲルくんのラストシーンですね。まあ、それは7カットぐらいしかないので、あと大きいところは「ヤシマ作戦」の作业员ですね。他にもいろんな人がこぼしたところをちょこちよこつなぎながら、今はリテイク作业が中心です。
          作监ではなく原画を描かれるのは、dぶ久しぶりではないですか?
          贞本:
          『トップ2』第1话の时に作监やりながら、「これは直しちゃおうかな」と原画をちょこっとやったぐらいですかね。タップもしまい込んじゃって、何时间も探さなきゃいけないぐらいでした。感覚も戻ってなくて、シート书く段になって、「あれ?ストップウォッチがないぞ」なんて(笑)。ないとタイミング取れないんで、これ(腕时计)でビッピピッピやつてましたが、「こりやダメだ」とか言って、次の日家に帰ってストップウォッチ取って来ました。でも、楽しいですね。久々にやると。
          アニメって、やっぱり楽しいですね。
          贞本:
          ええ、そうですね。アニメって、わりと絵を描くとき、头真っ白にしてできるんですよ。漫画の场合とは、何かがちよっと违うんですよね。漫画はネームの时に九十八から九十九バーセントぐらいの力を出しつくして、残りのーパーセントで「もうどうでもいいや」って感覚で、ペン入れし始めるじゃないですか。もう、ただつらいだけみたいなね……。
          确认作业みたいになっちやうってことですか?
          贞本:
          そう、もう头の中じゃできちゃってるのに、ただそれを仕上げていくだけの作业になっちゃうんですよ。仕事の段阶としては最后の最后なんだけど、ここが一番つらいみたいなね。时间的にも一番长いので、漫画の絵を描いてるよりはアニメの方が楽しいです。
          あと、漫画の场合は自分で自己管理しなきゃいけないんで、「缔め切りまで何日、じゃあ、これから一日何コマ描かなきゃいけない」みたいなのもね。自分でスケジュール切っていくと、そこから逃れられないじゃないですか。でも、アニメの场合って他人の颜色うかがいながら、「今日はもう帰っちやうよ、明日やっちゃおうかな……」なんて。
          駆け引きがある(笑)。
          贞本:
          何かとズルズルと。それで、ノリのいい时に一気にやってしまうっていう感じですからね。それと絵が动くっていうのが、やっぱりいいですね。止まった絵をずっとやってきたんですが、「ペンタッチがどうのこうの」っていう致密な作业がもともとあまり好きじゃないので、アニメのざっくりした絵で动いた方が、楽しい。
          致密な絵を描いても、それは本当に一秒の二十四分の二ぐらいしか目に映らないわけだから、动きの流れで作っていくっていうのがね。
          なるほど。やはり絵を描く方にとって、残像の印象で动きを作り出すのには、格别なものがあるんですね。
          贞本:
          あとはね、周りががんばった絵の中に自分のやつがはまっていくっていう面白さですよね。
          参加していく、集団作业特有の楽しみですか。
          贞本:
          そうですね、逆にいうと信じたりとか信じられてるっていうのもあって、一生悬命やらなきゃなみたいな感じ。それが何より楽しいですね。


          IP属地:上海本楼含有高级字体69楼2012-09-17 23:03
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            データの置き换えだけでは済まない色の感覚
            贞本さんから见た庵野さんの仕事ぶりは、十二年前と比べてどういう感じでしょうか。
            贞本:
            きれい好きになりましたね……って、仕事と全然関系ないか(笑)。あとは家に帰るようになりましたね。当时は会社にずっと住んでたんで、二十四时间いっ闻きに行っても大丈夫だったんですけど、今は「よし、闻きに行こう!」と思ったら、「あれ、いないや……」って。そういうことがすごく多くなったので、「ああ、こういうことか」っていうね。
            结婚されたからということですね。「にこやかです」って证言もありました。
            贞本:
            まあ、TVシリーズの时はみんな余裕なくて、第壱话からせっぱ诘まってましたからね。TVだと毎周缔め切り来ちゃうし。でもまあ、雰囲気は怒るっていうよりは、むしろノリノリっていう热い感じでしたね。今は热く进むっていうよりは、むしろほがらかに进むって感じですかね。言い方を悪くすると、グダグダにって感じかも(笑)。
            でもまあ、新しいスタッフもずいぶん加わりましたから。CGチームって当时はなかったわけですし、色指定さんにも新しい人が入ってますし。
            だいぶ若返った印象ですか。デジタル化されると、色から変わると思いますが、その辺はいかがでしたか?
            贞本:
            やっぱり仆もセルアニメ世代ですからね。『フリクリ』『トップ2』が一応デジタルでしたけど、『エヴァ』もデジタルで作り直すと、同じ原画使っててもこんなに印象违う絵になるんだって、素直な惊きがありましたね。
            色指定もね、最初はTVシリーズの色指定をただデジタルに置き换えるだけで大丈夫だろうって言ってたんです。でも上がって来たら、「あれ?こんな色だったっけ」っていう。当时のTVの流れだったんですかね。何もかもが、かなりどぎつい色に见えたんですよ。肌色にしても、カゲ色がすごいオレンジにバーンと落ちてたりして。目が肥えたせいか、そういうのが「とんでもないな」と思って。「TVのままこんな感じでいいですかね」って言われたので、「ちょ、ちょっと待ってくれ。全部やり直さなきゃ駄目だ」とかって。
            だいぶ注文を出されたんですか。
            贞本:
            今年の头あたりかな、「色指定は全面的に见て」って言われまして。
            派手なところを抑えていく方向で调整されたんですか?
            贞本:
            そうですね。抑えて落ち着かせていって。でも、仆の中では感覚は変わっていないんですよ。「こんなもんだったよな」と思っていざ见ると、すごくどぎつく感じたんで、「あれ?」って感じです。なので、自分の中で覚えてる当时の印象に近づけたっていう感じですね。
            やっぱり时代が変わってるから、自分の置かれてる何ていうか……デフォルトの位置みたいなもの自体が変わっちゃったんでしょうね。それに合わせて色指定を変えたっていう感じです。ひと言で言うと、「落ち着いた方向」っていう感じ。肌色もカゲ色はオレンジに落ちるんじゃなくて、ちょっと黒つぼく……。
            カゲに见えるように?
            贞本:
            ええ、カゲっぽく落ち着いた感じに落とすっていう感じですね。
            贞本さんの场合、自分でもィラストに色を涂られていますよね。それはどう取り入れたんでしょうか。
            贞本:
            色指定さんにも仆の版権イラストを画集(※2)で见てもらって、「本当はこういう色にしたいんだ」とか、そういう风にはしました。だけど改めて见ると、自分でもいい加减な色涂ってるな……とかね(笑)。「ここはもうちょっと青っぼくして欲しいんですよ、こんな真绿じゃなくて」って注文出して、自分の絵を见たら真绿になってる(笑)。「あれ?もっと青かったと思うけどな」とか言って调べると、どれ见ても真绿なんですよ(笑)。「ああ、あったあった。これこれ、この青」なんてようやく见つけると、「その一枚しかないですよ」とかって(笑)。もういい加减な仕事ばっかりしてますね。 


            IP属地:上海本楼含有高级字体71楼2012-09-17 23:06
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              结局、みなさんの中にそれぞれ「心の色」があるってことですか。
              贞本:
              そうなんですよ。
              データどおり完全再现してるはずなのに、それで违ってきちゃラんですね。
              贞本:
              そうそう、だから完全再现してもらっちゃ困るってことです。当时の色というのが、今见ると头の中とはまるで违うものになってるので。仆も『フリクリ』ではこういう色にして、『トップ2』では『フリクリ』ではできなかったことをやってと、もう三段阶も四段阶も工程踏んでるわけです。だから「今回はTV本编のままの色で行きます」って言われても、そうはいかないんですよね。
              进んじゃったものは元に戻らない?
              贞本:
              戻らないですね。今だとさらに「『トッブ2』はこうだったから、次はこうしたい」って欲も出てきますからね、どうしても。
              なるほど。やっぱり结局はそういうところも含めて、単纯な再编集じゃなく新作になっていくということなんですね。
              贞本:
              そうですね。ただ『フリクリ』、『トップ2』と来て、いわゆるガイナックスの……何ですかね、ちょっとわりとライトなノリっていう方向ではないところに『エヴァ』ってあるわけなので、反动でより重くなってる感じもしますね。『王立(宇宙军)』から比べれば『エヴァ』でもずいぶんライトな方向ではあるけど、感覚としてはやっぱり『王立』まで戻ってる感じですよね。
              『トップ2』でね、ちよっと反省した部分もありまして。この主人公の颜は、ちょっとかわい过ぎたかなとかね。でもあの时はこれで正解だと思ったんで、仕方ないかっていう感じですが、その反动が来たときに、ちょうどうまく今回の『新剧场版』の企画が来たんで。バランス取るにしても、ちょっと重ための方向に味つけしていく感じになりますね。
              なるほどね。そうしたテイストも流れの中にあるんですね。
              贞本:
              それと、CGが入ってきたりとか、庵野さん独特の変电所のあの描きこみとか、电柱や鉄塔の描きこみとか、ああいうものを见ちゃうと、まあ重くせざるを得ないよなっていうね。スケジュール的にはちょっとどうなのかなと思ったんですけど、キャラはあんまり动かないんで、まあいけるかなっていう感じですね。
              细密化している作画の表现
              色以外に、作画的に変わった部分はありますか?
              贞本:
              松原君なんか、鬼のように线増やしてますけどね。「そこってカゲ描いたことないけど」っていうくらい、こってりと。目の中にもこう……全部色分けをいっぱい増やしたりして、描きこみがすごいんですよ。普通は目玉があると、ハイライトが一个入ってて、上半分が黒く涂られてるだけなんですけど。さらに色が绿に全部入っていってみたいな、ぼかした感じにしてるんです。仆からすれば、もう细密画みたいな原画ですよ(笑)。
              「动かすカットと差がついたりすると大変だよ」とか言ってたら、动くカットでもそうしてたから、「うわっ、大変だ。ガタガタになるよ、きっと」って(笑)。动画のレベル(※3)は十年前から比べるとかなり落ちてるんで、あんまり描き込むとね……と思ったんです。でも、「描き込んだ方がかえって线が目立たなくなるから、动画がヘタな场合は描き込んだ方がいいんだ」って意见もあって。「线を少なくする方が、かえってその线がよく见えるんで、线の多い方がかえって気にならないから」とか。
              ああ、なんとなく分かりました。一本の线しかなくて、それがブレたら全体がヘタれて终わりになっちゃうってことですね。
              贞本:
              そうそう。せっかくかっこいいフォルムを取ってたのに、それがフニャフニャって线でトレスされると、もうその粗い线がはっきり见えちゃうってことですね。
              だからそういう意味じゃ、仆はちょっと旧世代と言ったらおかしいですけど、描き込みにはちょっと抵抗しますけど、今后はそういう方向になるかもしれないですよね。今回は作监も多いので、それぞれ自分の『エヴァ』っていうものを持ってるんで、统一という意味では「大丈夫かな」つていう感じですけど。
              案外、大丈夫のような気もしますが。
              贞本:
              色がつくと、意外と平均化されていくかなって。
              そうなんですよね。もともと抽象化されているキャラクターですから、多少はブレがあっても、人间は同じって认识するものなので。
              贞本:
              そうですね。声もつくと、同じ人がしやべってるってことで、同じきゃラに见えますしね。


              IP属地:上海本楼含有高级字体72楼2012-09-17 23:06
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                EVA初号机のプログレッシブナイフはどうでしょうか。
                山下:
                実のところ、EVAの薄い肩バイロンの中にそこそこ厚みもサイズもあるナイフをしまうというのは手描きアニメのマジックで、今回3D‐CGでそこは描き直すという话で描き直すことになりました。
                「ヤシマ作戦」用のG型装备についてはいかがでしょうか。
                山下:
                EVAのサイズで照准器というと月面でも狙う风情ですが、狙撃にはやはりスコープ。マルチツール的にたたんであるのは鹤巻さんからのリクエストです。接眼侧はレンズではなく、EVAの眼球に直接、复数の端子を打ち込みます。
                卫星アンテナで补助する理由は目标が地平线の向こう〜远距离の场合、地球の丸みをぶち抜いて狙撃するシチュエーションもあるためです
                阳电子炮は、どのように変えていますか。
                山下:
                戦自研からNERVが徴発したモノなのでもっと実験兵器らしくと言うことで完全に新しいものになっています。あまりに大出力の电力収束最终段阶では耐えられる导线がなく、エネルギーはビームにしてライフルに送られるシステムは従来通りですが、この受信机、実は私が描いた物では左右に広げたアウトリガーのクローラーの上に一基ずつ合计二基备えた形でした。それを剧中の演出を优先するための改変が现场の方でなされ、初期稿版と足してニで割った感じの物に変更されています。アニメは集団作业なのでこういうことはしょっちゅうあります。
                零号机の使う単独防卫兵装(シールド)はどうでしようか。
                山下:
                TV版では弾道航空机の腹部丸々流用の急造品でしたが、今剧场版の今世界のEVAは最初から专用防盾を持っているようです。
                说明に割けるカットがないので谁が见ても盾に见えること以外に特にこだわりはありませんが、シルエットだけは前作に准じる指示に従っています。EVAのサイズで分厚い盾は见た印象ダルになるので、いくつかの层を成して盾自体がスペースドアーマー风に见えるようにしてあります。
                「EVA电车」のもとになったのは、山下さんの「EVAトレーラー」だと闻いています。それについても、コメントをお愿いします。
                山下:
                EVAのトレーラーには山ほどタイヤが付いてまして、それを描くのが面倒なのもあって途中でくじけたものが轨道车としてアッブデートしていただけたものです。正确には回収车をかねたトランスボーターで左右のごつごつした构造物は何本ものワイヤーをEVAにかけて引きずり载せるための起重机だったりします。


                IP属地:上海本楼含有高级字体76楼2012-09-17 23:10
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                  2025-07-28 15:37:23
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                  それをペーパーアニメで见せられたんですよ。「すごいな」と见てたんですが、なかなか使う机会がなかったんです。ところが渡部さんはライフワークのごとくそれを3DーCGで进化させ続けていたわけですね。そのデータをもらってきて、モーターライズで试しに映像化してみたんですよ。でも、理屈として面白さが分かるのと、动いて面白いかというのは别だということが分かってきたんですね。だったら何ができるかなということで、使徒の挙动をどう変えていくかということになっていったという経纬なんですよ。
                  完成度の高い画コンテを切り直す难しさ
                  他にも「ヤシマ作戦」で初期プランとコンテ上で何か変わったことなどはありますか?
                  樋口:
                  阳电子炮の初弾がはずれて、ニ発目をどう撃つか?のところですかね。らそこでTVの时のようにシールドで护るだけじゃなく、何かもっと能动的なアクションを増やせないかと考えてみたんですよ。それで最初考えたのが、零号机が火だるまになりながら初号机を担いで、二体力を合わせて阳电子炮を**して命中させると。でもなんだか『兄弟拳バイクロッサー』(※4)みたいになって(笑)。それはリアリティないなということで却下されて、今のようになりました。
                  TVシリーズの时には第六话がグロス発注回(※5)だったこともあって、「ヤシマ作戦」をやり直したい部分もスタッフには相当あったという话も闲いてますが、その辺はどうでしようか。
                  樋口:
                  オリジナルの作り手としては、きっとそれはあるでしょう。ただ、俺はTVの方にガチッと参加してたわけじゃないんで、「番长(摩砂雪监督)のコンテのままでいいじゃん」と思ってたし、そう思わせるぐらい前のコンテの完成度は高かったんですよ。だから、それに対して违う切り口を探すのは、自分のなかでも重かったですね。
                  あの时に描かれたコンテって、おそらく一番シンプルで効率的で最短距离のものをやってるはずなんですよ。だから改めて「新规コンテ、新规作画」でやろうとすると、あとはひたすら复雑化するしかないわけで。その辺は、シンプルが身上の『エヴァ』らしさというものを考えたときに、妥当な理由も见えにくかったし、やってて『これでいいのかなあ」と思うところもありました。
                  映画のクライマックスとしてはあれで大正解にも思えるのですが。
                  樋口:
                  まあ确かに、それが剧场アニメの豪华さということになるんだったら、お客さんは観ててきっと楽しいでしょうね。でも俺としてはコンテ切ろうとして前のを见たら、「これでぃぃじゃん!」って思っちゃったわけですよ。ギリギリのところでの物づくりとしては、TV版はやっぱり最高の结果でしょう。そうは言いつつ、この段阶でこうして具体的な画として出来上がってきたのを见ると、「ああ、やって良かったんだな」とは思いますけどね。
                  今回「REBUILD」と名づけられてますが、先例のあることを「もう一度やる」ことには、独特の难しさがあるんですね。
                  樋口:
                  他にも难しかったのは、たとえばレィがあそこで初号机を护るという行动を、どこまで流れとして先取りしておけるかというようなところですよ。前のTV版は当然それは极力见せないようにしておいて、「伏兵が现れた!」という形にしてるから「惊き」として成立しますよね。でも、今回は観客みんながその展开を知ってるわけですよ(笑)。だとしたら、护っているということを「惊き」にするんじゃなくて、感情的なピークにしなければいけないわけで、そこへどうやればもっていけるだろうかというところですね。后出しジャンケンの强みというのもあるわけで。
                  映像的にもかなり派手というか、何によらず强化されてますよね。
                  樋口:
                  ちょうどこのコンテの作业中に、神山健治监督との対谈のオファーがあったんです。それでその准备に『攻壳机动队STAND ALONE COMPLEX Solid State』(※6)のDVDを観ながら『序』のコンテをやってたんですよ。だから今思い返すと、ものすごく引きずられてる気がします。「今のデジタルアニメなら、これくらいカメラが动かせるんだ」みたいなとことでね。「回り込みって、ここまでOKなんだ」とかね。
                  シンジの目のアップから、ぐぐっと引くあたりもその影响ですか。
                  樋口:
                  ええ。结局、デジタルじゃなく本田(雄)师匠の作画になりましたけどね。コンテ切るときには、アニメの栄养を补给しないととダメなんですよ。『序』の时の栄养分は、『攻壳』でしたね。


                  IP属地:上海本楼含有高级字体79楼2012-09-17 23:14
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                    谁も観たことのないイメージをCGで
                    ラッシュをご覧になった感想があれば、それもうかがいたいのですが。
                    樋口:
                    完成した画像を见ると、オムニバス・ジャパン(※7)の兵装ビルのCGが格好いいですね。セル描きっぼいビルが双曲线を描いて上がったり下がったりするのを见て、「なんじゃ、こりゃ!」って惊きましたよ(笑)。あれだけ「CGなんていらない」と言い続けてきた男が、ようやくCGで谁も観たことがないものを作り上げてくれたという気がしますね。庵野さんは他の作品でもCGを使ってるけど、その中でも一番うまくいってるんじゃないかな。昔からあの人は他人とは违うやり方で「すごい!」というものを见せてくれてきたじゃないですか。久々に「この人はこういうのがすごいんだ」というのを思い出しましたよ。
                    あとはEVAシミュレーターが、なんだか『(风の谷の)ナゥシカ』の巨神兵(※8)っぽいですよね(笑)。カラーに行ったら、庵野さん自分で修正原画描いてるんで、ビックリですよ。忘れかけてたけど、あの人ってメカ作监(※9)なんですよね。「俺も庵野秀明が描くメカのファンだったんだな」って改めて思いました。『(超时空要塞)マクロス』のデストロイドモンスターの动き(※10)がすごいとか、そういうことを久しぶりに思い出させてくれたし、それが今度はCGでまた他人とは违った惊きを出してくれてるというのが良かったですね。
                    なるほど、メカ作监的フェティシズムが感じられると。
                    樋口:
                    今まで上がってる画には不安もあるんだけど、唯一の希望はそこですよね。
                    不安というと?
                    樋口:
                    俺としては、相当「一见さんお断り」感があるように思えるんですよ。すでに観てきた人だけのお祭りだったり、俺らロートルやエヴァファンへのサービスフィルムであって欲しくはなぃですからね。もっと観る人の层を拡げて、一般的な人も引っ张り込めるようにして欲しいんですよ。企画の根底には「『エヴァ』をまだ観たことない人のために作る」というところがありましたから。
                    メカの他に注目したところはありますか。
                    樋口:
                    美术が大人ですよね。酒の匂いがする(笑)。
                    ミサトとリツコがふたりで会话してるところでしょうか?
                    樋口:
                    そうそう。全体にかつての「中学生くささ」がなくなってますよね。大人っぼいということで気になったのは、「こんなに目线合わせてないカットばかりだったかな?」ってことです。前は番长と庵野さんのコンテ読むと、必ず「カメラ目线」って书いてあるくらい多かったんで、マッキー(鹤巻)のコンテの特徴かもしれないですね。マッキーって巧い絵描きだから、そういう目线はずす画を要求するんですよ。庵野さんはTV版の布阵だとだいぶ絵描きを信用してなかったから、复雑なやりとりになりそうだったら、一発でうまく上がってくるものしかコンテとして要求しないんです。真正面とか真横とか、止めセルロバクだったり、绝対に描ける画しか描かせない。だけど、マッキーは要求が高いんです。结果としてそれが反映されて、大人っぼく感じさせてるのかもしれませんね。
                    作画で见せるカットで印象的なところは、他にもありますか?
                    樋口:
                    阳电子炮の次弾装填のところでしょう。贞本(义行)さんが名もなきネルフの人たちのモブシーンを描いてるんですよ。「なんでキャラクターデザインの人がこんなの描いてるんだ」って惊きました。まさに総力戦ですよね。あとはCGだけど第5の使徒のヴィラ星人とかね。
                    やっぱり仓方机电(※11)が気になりますか(笑)。
                    樋口:
                    こんなカムがいっぱいあって、モーターで触手动かしてるんじゃないかとか特撮マニアしか分からないよね(笑)。 


                    IP属地:上海83楼2012-09-17 23:20
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                      ちなみに、この先はどうでしょうか。樋口さんは一足先に『破』のコンテを担当されているわけですが。
                      樋口:
                      二作目は、このままやったら三年はかかるだろうという画コンテを描いてしまいました。まあ、きっと谁かが整理してくれるでしょう。そういう意味では『序』もそうですが、俺としては料理するための素材を渡しているつもりなんですよ。それで取舍选択していただいて、もう一回考え直していただくと。
                      ラストへの流れについては、何か话がありましたか。
                      樋口:
                      俺は闻いてないです。闻いていたとしても、きっと変わるんじゃないかな。どう终わるかまったく分からないですよ。『破』の作业は、なかなか寂しいものがありましたね。コンテで相谈しにカラー行っても追い込みであまり相手してくれなくって。何せ来年の作业をやってるのは俺だけだから(笑)。
                      総括すると、『序』にはどんなご感想をお持ちでしょうか。
                      樋口:
                      出来あがってみないと、何とも分からないですね。ラッシュで観る限り、今のディテールの积み重ね方は、俺らは当然面白いと思うけど、问题はそれがお客さんに届くのかどうかですよ。「これ観たら、前のは古くて観られないや」っていうようにならないと、作る価値がないですから。そういった意味では、みんなそれぞれ大人になってますから、「歳をとって良かった」というフィルムになってるといいですよね。「作り手として歳をとったらこそ、こういうのが撮れるんだ」とか、そんな风に言ってもらいたいですね。
                      (二〇〇七年八月二日/世田谷・东宝撮影所にて)
                      ※1 アンドロメダ…
                      ロバート・ワイズ监督によるSF映画(1971年)。原作はマイケル・クライトンの小说『アンドロメダ病原体』で、后に『ジュラシック・パーク』を発表する原作者の出世作でもある。惊异的な杀伤力をもつ病原体が宇宙から飞来し、人类绝灭の可能性さえある危机が访れたとき、どのように対処するかを现実的に描いたプロジェクトものである。几何学模様のような结晶が分子レベルで突然変异を行う映像はCG映像の元祖のようなものだった。
                      ※2 王立宇宙军
                      1987年公开。ガイナックス第1回作品。当时24歳の山贺博之监督をはじめ、アマチュアフィルムメーカー集団「DAICON FILM」で注目を集めた若手中心に新会社ガイナックスを设立。いきなりオリジナルの剧场用新作を手がけるという、常识外れで野心と冒険心と挑戦に充ちた作品であった。架空の惑星で初めて有人宇宙飞行に挑む「宇宙军」の若者たちの心情を描く。キャラクター・作画监督は贞本义行。樋口真嗣と増尾昭一は助监督、庵野秀明はスペシャルエフェクトアーティストを担当している。渡部隆はプロダクション・デザイン&レイアウト・デザインとしての参加。公开时の题名は『王立宇宙军 オネアミスの翼』であったが、2007年以后の商品パッケージ等では『王立宇宙军』と企画时の题名に戻して表记されている。
                      ※3 凄部隆
                      1984年、讲谈社制作でCGアニメーションの先駆けとなった『SF新世纪レンズマン』にメカニックデザインとして参加。デジタルアニメの最初期から携わっているベテランデザイナー。近年は、30ソフトを使用してレイアウトやデザインを押井守监督作品へ提供している。
                      ※4 兄弟拳バイクロッサー
                      1985年に放送された东映の特撮テレビ番组。バイクロッサー・ケンとギンの兄弟変身もの。クライマックスではギンの乗ったバイク《ギンクロン》をケンが背负ってヘッドライトから光线を放つ「ブレーザーカノン波动炮」が敌を倒す。 


                      IP属地:上海84楼2012-09-17 23:20
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                        ※5 グロス発注回
                        アニメ制作はもともと分业の进んだ产业で、原画・动画・仕上げといった工程ごと、あるいはカットごとに外注が可能である。TVシリーズなどの制作において、ある话数の制作を丸ごと外部のスタジオに下请け発注することをグロス発注と呼ぶ。TVシリーズでは、ひとつのスタジオですべての话数を制作することは作业量・スケジュール的に困难であるため、社内班と社外委托とでローテ一シヨンが组まれることが多い。
                        ※6 攻壳机动队STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
                        监督:神山健治。『攻壳机动队STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』は、士郎正宗原作の漫画『攻壳机动队』をプロダクションI.GがTVアニメ化した作品。略称は『攻壳S.A.C」。2002年10月から第1シーズン全26话が有料放送(PPV)され、大きな话题に。2004年には第2シリーズ『攻壳S.A.C.2nd GIG』全26话がスタート。2006年のシリーズ第3弾は长编OVA『同Solid State Society』であった。
                        ※7 オムニバス・ジャパン
                        1987年に设立。コンピューターグラフィックス等の企画制作、ポストプロダクションを行う东北新社グループの会社。TVバラエティ、ニュース、CM、映画、アニメーションなどのCGを幅広く手がけている。実写映画『阴阳师』(2001年)では制作を担当。
                        ※8 巨神兵
                        1984年、宫崎骏监督の谩画『风の谷のナウシカ』を连载していた「月刊アニメージュ」の発行元・徳间书店が同作を皮切りにアニメ映画制作に进出。トップ・クラフトを现场としたが、クライマックスで登场する生物兵器「巨神兵」を手がけるアニメーターがなかなか见つからなかった。そのとき、宫崎骏监督に原画マンとして见いだされたのが、当时20代前半の庵野秀明である。蒸気を吹き上げながらドロドロに溶けた体躯、口の部分から放たれるビーム、着弾とともにわき起こるキノコ云など、明らかにその前の世代とは违ったセンスは映画の中でも白眉となり、エフェクトアニメーターとしての庵野秀明を一跃世间に知らしめることになった。『风の谷のナウシカ』DVDのオーディオコメンタリーでは、演出の片山一良とともに庵野秀明の体験谈が闲ける。
                        ※9メカ作监
                        メカ専门の作画监督がスタートしたのは1980年のTVアニメ『ムーの白鲸』における「メカ修正」から。第1话は金田伊功、第2话以后は本桥秀之・亀垣一が担当。実际には爆発や光线などエフェクトも含め、戦闘シーンの作画监督という位置づけであった。1982年の『超时空要塞マクロス』になると、メカ作画监督の板野一郎が「板野サーカス」という呼称で雑志に取り上げられ、エフェクトアニメーターがスター化するという现象があった。その时期に非常に多くの才能がアニメ业界入りし、现在の基础を筑いている。
                        ※10 『超时空要塞マクロス』のデストロイドモンスターの动き
                        庵野秀明は「DAICONⅢ」オープニングアニメの作画を买われ、1982年のTVアニメ『超时空要塞マクロス』に参加。第27话「爱は流れる」では原画マンとしてさまざまなメカ、エフェクトのカットを描いている。ここで言われているのは、巨大なボディの兵器「モンスター」が足を上げて歩み出し、その重量のあまり床を踏み抜くカットのこと。
                        ※11 机电
                        特撮作品に登场する怪獣・宇宙人のスーツに电动パーツや电饰を仕込む役职。ウルトラシリーズの场合は、仓方茂雄というベテランが担当。単に光らせるだけでなく、明灭させたり、角や触手を回転させたりするような印象的な机电を仕込み、ボリやラテックスでできたスーツに生命を宿していた。ヴィラ星人は『ウルトラセブン』(1967年)第5话「消された时问」に登场する虾のようか宇宙人。常に触手を机电で动かし続けている。


                        IP属地:上海85楼2012-09-17 23:20
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                          プロフィール
                          ひぐち・しんじ
                          1965年生まれ。东京都出身。DAICON FILMで特撮映画『八岐之大蛇の逆袭』(1984年)に参加し、ガイナックス设立后に『王立宇宙军』(1987年)で助监督をつとめる。庵野秀明の监督デビュー作OVA『トップをねらえ!』(1988年)には絵コンテで参加。その后、庵野秀明総监督のTVアニメ『ふしぎの海のナディア』(1990年)では通称「岛编」と呼ばれる中间の数话で监督を担当した。1995年の『ガメラ大空中决戦』では特技监督として日本アカデミー赏特别赏を受赏。同年のTVシリーズ『新世纪エヴァンゲリオン』ではアスカ登场编の第八话、第九话、『新世纪エヴァンゲリオン剧场版 THE END OF EVANGELION』(1997年)と絵コンテを担当している。以后、数々のアニメ、実写作品に絵コンテを提供し、『ミニモニ。じやムービーお菓子な大冒険』(2002年)ではヒグチしんじ名义で监督を担当。2005年に福井晴敏原作の映画『ローレライ』、2006年に小松左京原作の『日本沈没』と、大作を続々と监督し、ヒットに导いた。监督最新作は、2008年公开の映画『隠し砦の三悪人』(黑泽明の同题映画をリメイク)。なお、碇シンジのネーミングは樋口真嗣(ニックネームはシンちやん)に由来する。


                          IP属地:上海本楼含有高级字体86楼2012-09-17 23:22
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                            京田知己(新作•画コンテ)2007.08.03
                            新作・画コンテ:京田知己
                            『序』では、エピソードの幕间をシンジとクラスメート、ミサトとリツコの会话がつなぐ构成をとっている。
                            その新作パートの画コンテは、『交响诗篇エウレカセブン』の京田知己监督に発注された。
                            むしろ『エヴァ』の次世代にあたる作品を手がけてきた気锐の演出家は、今回の『新剧场版』をどうとらえ、どのように参画したのだろうか?
                            刺激的だったシナリオとプロット
                            京田さんご自身が『序』に関わることになったきっかけは何だったのでしょうか。
                            京田:
                            自分が监督した『交响诗篇ェウレカセブン』(※1)の现场を制作デスクとして仕切っていた小笠原(宗纪/アニメーションブロデューサー)さんから呼ばれたわけですが、时期は『エウレカ』が终わってしばらくして、手伝ってもらった人たちに恩返しをしてたころですね。
                            『序』には瓶子(修一/CG-プロデューサー)くん、演出の原口(浩)さんといった、『エウレカ』のスタッフが大势いたり、以前ごいっしよさせてもらったT2スタジオの福士(享)さんがいたりと、なぜか知り合いが多いんですよ(笑)。すごくていねいでいい仕事してくれる、腕の确かな人たちばかりですね。
                            『エウレカ』と『新剧场版』には、人的なつながりがあるわけですね。それで京田さんとしての动机は何だったのでしょうか。
                            京田:
                            最初は断ろうと思っていたんです。でも、「庵野さんに会って直接话を闻いてみたい」という気持ちもありました。「どうしてまた『エヴァンゲリオン』なのか。なぜ新作じやないのか」という素朴な疑问もありましたし。
                            それでいざお会いしたら、庵野さんが开口一番、现在作られているアニメ作品に対しての忧いを语り始めたんです。同时に今のアニメファンがアニメをどう见てるのかという分析も闻かされまして、「ああ、なるほど」と共感できる点が、かなりあったんです。そんな话のあとで、今のアニメ业界が置かれているこのバランスの悪さを何とかするためには、ともかく「新しい柱」を作らなければいけない、自分の『エヴァンゲリオン』という作品がそのために役立つなら、ひとつの生贽として差し出してもいいというようなことを闻かされまして、「ああ、そこまでの党悟があって始めたことなんだ」と、ものすごく冲擎を受けました。なので「そのために仆に力になれることがあるなら、协力したいな」という気持ちになったんです。
                            なるほど。心情的なレベルでまず共鸣されたわけですね。
                            京田:
                            次に面白かったのが、今回用のブロットやシナリオを読んだ时でして、これがものすごく刺激的だったんです。たとえばシンジくんの、「仆は父さんが何を考えてるか分かんないよ」みたいな心情描写を、さらっとセリフにして语ったりしてたんですね。そのとき、「ああ、庵野秀明という人は『现代』というものに対して、本当にヴィヴィッドに考えている人なんだな」と思ったんです。
                            今のお客さんには、心理描写を画だけで伝えることは难しくなってきていると思うんです。すべてをセリフにして、「仆は悲しいんです」とか「仆は楽しいんです」と说明しない限り、分かってもらえない。そういうことを「意図的に」やっている「非常に现代的な」シナリオに思えました。TV版のときの『エヴァ』は、実はそういうことを直接的に表现しない方法论をとっていたと思うのですが、今回は时代に合わせて、あえて真逆の「语る」という方法にシフトしてきたんだと悟って、庵野さんの本気を感じました。
                            また、打ち合わせの中からは「エヴァではあるけど、エヴァではないものを作ろうとしてる」ということも伝わってきたので、「それならオリジナルのスタッフではない自分が呼ばれた理由も分かる。だったらやれるかな」と思いました。 


                            IP属地:上海本楼含有高级字体87楼2012-09-17 23:24
                            回复
                              2025-07-28 15:31:23
                              广告
                              不感兴趣
                              开通SVIP免广告

                              具体的な日付はご记忆ですか?
                              京田:
                              最初はカラーの事务所でお会いしまして、ちようど一年ぐらい前(ニ〇〇六年七月下旬)だったかと思います。
                              リアルに感じたシナリオのシンジの言动
                              画コンテの分担は、どんな感じで决めていかれたのでしょうか。
                              京田:
                              樋口さんがすでに后半の「ヤシマ作戦」に着手していたので、それ以外の新作パートを担当という感じでした。
                              TV版の话数と话数の间にあるキャラ同士の络みのところが中心と闻いてますが、それで良いのでしょうか。
                              京田:
                              ええ。ただ、新规メカの设定はない、舞台を决めるための新しい设定もない、という状态で进めざるをえなかったので、仆としてはシナリオと、打ち合わせのときに闻いたイメージを自分なりに膨らませて描いてみるという感じでした。
                              ただ最终的な鹤巻さんたちの监督修正が入ってまとまった画コンテを见たら、仆のコンテはほとんど残っていなくて、それ以上に、そもそも打ち合わせで闻いたものとはまったく违う印象のものになっていたんですね。ト书き自体が変わってたり、シナリオから受ける印象とは违うシークエンスになっていたり、あまりにもシナリオと上がったコンテの中身が违っていたので、「こっちの方向へ振るなら、最初から言ってくれればいいのに」というのが、正直な感想でした。
                              コンテを切ってるときには、どんなプランを考えられていたのでしょうか。
                              京田:
                              コンテ作业中にものすごく兴味深かったのは、シンジくんの言动だったんです。ト书きの内容とセリフの内容をふまえてシナリオに忠実に描いていくと、彼に対して猛烈に腹がたってくるんですよ。というか、生まれて初めて、コンテを描きながら登场人物のことを殴りたくなった(笑)。
                              ただ、同时に「その辺にいる、郁屈した、リアルな中学生だな」とも感じてコンテを切れたんですね。书きながら、これってものすごく気持ち良いシナリオだなって。もっとも、その结果として出来あがったのは、まったくもって『エヴァ』っぽくないコンテだったんですけれども。
                              変更になったのは、具体的にはシンジのキヤラの解釈が中心ですか。
                              京田:
                              打ち合わせでは、「この子は根から内にこもっている子ではなくて、実は普通な子なんだ。ただ、こういう异样な状况に置かれているから、ひどく追い诘められている」というような说明を受けました。シナリオも、実际にそんなニュアンスで书かれています。なので「シンジのアイデンティティ、前とだいぶ変わるな。でも、その方がいいな」と思って芝居を组み立てました。また、全体呎のことを考えると、画としてどれだけ単纯化されつつ、象徴性を持たせてお客さんに感じさせるか、作画のカロリーも灭らしつつ、しかしそれが今の时代に相応しい新しさを出すというのが映画としての胜负だと思ったんですけどね。
                              こちらで取材をした感触ですと、上がったコンテで判断つけて、改めて方向を决め直したという事情もあったようです。
                              京田:
                              だから个人的には、オーダーされたものと违ったものを上げたとは全然思っていないんですよ。むしろ、最初から言ってくれれば、もう少し(実践的な)力になれたのにという気持ちはありますね。ただキャラの解釈以前に、何をもってして新しい『エヴァ』とするのかということに関しては、仆の仕事の范畴ではないので构わないんですが、単なる过去のブラッシュアップとしての『エヴァ』にするんだったら、别に仆にオファーする必要は无かったんじゃないのかなとは思いましたね。


                              IP属地:上海本楼含有高级字体88楼2012-09-17 23:24
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