2018（平成30）年1月5日（金）
日本の建築シリーズ　第3集

歓喜院 聖天堂
築地本願寺本堂
発行枚数：800万枚（80万シート）
(1)歓喜院 聖天堂
歓喜院 聖天堂は埼玉県熊谷市にある寺院で、2012（平成24）年に国宝に指定されました。奥殿、中殿、拝殿からなる廟型式権現造りで、多様な建築装飾技術が惜しみなく注がれた、江戸時代中期の建築装飾の頂点の一つをなす建造物です。
(2)築地本願寺本堂
築地本願寺は東京都中央区にある寺院で、2014（平成26）年に重要文化財に指定されました。建築家の伊東忠太が独自の建築様式を追い求めて設計した建造物で、インドの古代仏教建築を主たる素材とした外観と、日本の伝統的意匠要素を中心にした内部が巧みな均整を作り出しています。

2018（平成30）年1月5日（金）
切手帳　日本の建築シリーズ　第3集


(1) 歓喜院 聖天堂1
(2) 歓喜院 聖天堂2
(3) 築地本願寺本堂1
(4) 築地本願寺本堂2
発売部数 20,000部

2018（平成30）年1月10日（水）
ムーミン


ムーミンパパ
ムーミンママ
スノークのおじょうさん
ヘムレンさん
トゥーテッキ
スナフキン
リトルミイ
ムーミン
ムーミンとスナフキン
ムーミン一家
余白： スティンキー
発行枚数 1,700万枚（170万シート）

2018（平成30）年1月10日（水）
ムーミン

ムーミン
スナフキン
スニフ
スノークのおじょうさん
リトルミイ
ミムラねえさん
ムーミンとリトルミイ
ムーミンパパ
ムーミンママ
ニョロニョロ
余白： スティンキー
発行枚数 4,000万枚（400万シート）

2018（平成30）年1月23日（火）
和の文様シリーズ　第4集

青海波（せいがいは）文様
葡萄（ぶどう）唐草文様
蝶（ちょう）文様
鈴（すず）文様
雪（ゆき）文様
1,000万枚（100万シート）
(1)青海波（せいがいは）文様
「青海波」文様は、遠くカスピ海周域に発し、中国西域を経て我が国に到来しました。平安時代から文様として用いられ、日本の古典文様として定着しました。幾何構成図形として完成された美しさが常に時代的な感覚として、吉祥文様としても万人に好まれています。
(2)葡萄（ぶどう）唐草文様
葡萄の多数の果実が豊穣と繁栄を意味し、また蔓状の茎が永遠に進展する世界観を表し、世界共通の吉祥文様として広まっていきました。正倉院にはエキゾチックな葡萄唐草が多く見られ、桃山時代には南蛮文化と共に葡萄唐草が脚光を浴びるようになります。広く普及したのは江戸時代以降のことです。
(3)蝶（ちょう）文様
蝶は幼虫から蛹（さなぎ）を経て羽化して飛び立つことから、再生や登仙の象徴とされました。平安時代の飾り金具に蝶文様がよく用いられました。菊とあわせて華やかなデザインにしました。
(4)鈴（すず）文様
江戸時代前期、太平の世の到来と自由を謳歌し、衣服や器具などに単独の大文様が流行しました。新時代に幸あれと慮り、何事も成就することを強く願った思いの表れでした。そんな思いを洒落て、鈴の大きく鳴る音に例えて「成る」ことの素晴らしさを文様世界で堪能しました。「何事も成る」との想いを込めたデザインです。
(5)雪（ゆき）文様
雪が文様として見られるのは、写生描写の染物技法が行われるようになってからであり、鎌倉時代以降のことといえます。雪の多い翌年は豊年とされ、瑞兆（良いことが起こる前兆）として吉祥文様に扱われました。農作物の出来や日々の作業にとって、天候の予知は極めて重要なことです。「天象」の形を拝して畏怖し、また文様として身近につけて守られることを祈りました。

2018（平成30）年1月23日（火）
和の文様シリーズ　第4集
七宝（しっぽう）文様
牡丹唐草（ぼたんからくさ）文様
鳳凰（ほうおう）文様に唐草
束ね熨斗（のし）文様
観世水（かんぜみず）文様
発行枚数 3,000万枚（300万シート）
(1)七宝（しっぽう）文様
吉祥文様である「七宝」と呼ばれる輪繋ぎ文様の中に花を組み合わせ、優美なデザインにしました。
(2)牡丹唐草（ぼたんからくさ）文様
「牡丹」は富貴と華麗の意味を持ち、名誉の名実の通りに人々を魅了して止みませんでした。合わせた「唐草」は無限に延び広がる割付の繋ぎ文様で、繁栄が未来永劫に続くめでたさを表すとされる吉祥文様です。
(3)鳳凰（ほうおう）文様に唐草
「鳳凰」は空想の生き物で、古代中国では、宇宙の大気が凝縮し、形にならない混沌とした小さな固まりから生物が誕生し、その最初が小さな龍の形で、そこから全ての生き物が次々と生まれていったといいます。最初の龍から鳳凰が、また麒麟（きりん）や鯱（しゃち）が、そしてそこから鳥や魚、虫、動物などの生物が現れました。吉祥文様の「唐草」と合わせて、華麗にデザインしました。
(4)束ね熨斗（のし）文様
「熨斗」は鮑（あわび）を薄く伸ばして乾燥させた保存用食物であり、束ねた形態を「束ね熨斗」といいます。「延し」て乾燥することの意味から、また、束ねることの意味から延命長寿や末広（すえひろ）を意味して吉祥として扱われます。
(5)観世水（かんぜみず）文様
「観世水」は、流水文様の一部に渦巻きを加えた文様です。「流れる水は腐らない」といった吉祥の意味合いが込められており、能楽や歌舞伎の衣装などにもよく使われる人気のある文様です。

2018（平成30）年2月7日（水）
天体シリーズ　第1集

馬頭星雲
オリオン大星雲（部分）1
わし星雲（部分）
星形成領域 S106
オリオン座イオタ星付近
オリオン大星雲（部分）2
ヘール・ボップ彗星
太陽（部分）
水星
金星（部分）
背景　天の川のイメージ
発行枚数 3,500万枚（350万シート）
惑星や星雲などの美しい天体の世界をイメージし、切手のデザインとしています。
また、透明ホログラム箔を使用しており、切手シートを傾けると光を反射し、切手の一部がキラキラ光ります。

2018（平成30）年2月22日（木
身近な動物シリーズ　第5集

(1)～(10)および余白：ねこ
写真提供
(1)、(2)、(6)：小森　正孝(3)：原田　寛(4)：坂東　俊輝(5)：Jean-Louis Klein & Marie-Luce Hubert(7)：田ノ岡　哲哉(8)：生駒　謙治(9)：小林　哲(10)：椿　雅人余白：間宮　誠爾
1,000万枚（100万シート）

(1)～(10)および余白：ねこ
写真提供
(1)、(2)：藤田　悦久(3)、(5)～(8)、余白：佐々木　信弥(4)：山下　良子(9)：アールクリエーション(10)：竹本　りか
2,500万枚（250万シート）

2018（平成30）年3月2日（金）
My旅切手シリーズ　第3集

名古屋城
新幹線と富士山（※）
桜と富士山
茶畑と富士山
お茶
松と富士山
神社本殿
鳥居と富士山
滝
高原と富士山
発行枚数 750万枚（75万シート）

桃の木と富士山
桜と富士山
実るブドウ
咲き誇る桃
温泉と富士山
ワインと富士山
池と富士山
太陽と富士山
芝桜と富士山
湖上の富士山
1,500万枚（150万シート）

2018（平成30）年3月2日（金）
My旅切手レターブック（富士山）

富士山1
富士山2
富士山3
富士山4
富士山5
富士山を可愛らしいイラストで表現しています。
発売部数 30,000部

2018（平成30）年3月9日（金）
春のグリーティング

桜を贈ろう
新緑を届けよう
チューリップを贈ろう
菜の花を贈ろう
春を届けよう
1,000万枚（100万シート）

桜を贈ろう
春を届けよう
たんぽぽを贈ろう
いちごを届けよう
芽生え
発行枚数 2,000万枚（200万シート）

2018（平成 30）年 4 月 2 日（月）
おもてなしの花シリーズ 第 10 集

（1）バラ 1
（2）バラ 2
（3）アジサイ
（4）タチアオイ
（5）クルクマ ブバルディア
発 行 枚 数 1,500 万枚（150 万シート）
【62 円郵便切手】（1）バラ洋の東西を問わずファンの多い花で、今も新たな花が作出され、世界各地のコンテストでその存在感を競っています。世に出ているバラの多くは、野生種 8 種程をベースに掛け合わせたもので、毎年次々と新花が誕生しています。（2）バラこの植物の魅力の一つが人の生活に関わる有用性にあります。花を愛でることは言うまでもなく、古くから香料、化粧液（花）、薬（果実）の材料や食用（花、果実）に活用され、計画的に生産されている園芸作物の一つです。（3）アジサイ日本原産の梅雨時を飾る代表花木です。手毬のような特異な花姿、色変わりも好まれ、各地の寺院、庭園に名所があります。欧米に渡って品種改良され里帰りした西洋アジサイは、主に鉢植えで多く栽培されています。室内でも楽しめる鉢植えは人気があり、春先から園芸店の店頭を飾ります。（4）タチアオイ長くまっすぐに伸びる姿からタチアオイ（立葵）の和名がついています。この花が咲き始めたら初夏。白、ピンク、紅、黄、黒紫と花色の豊富さと、開花期の長さが魅力の花です。大形の草花だから畑の一隅、庭先など日当たりのよい場所で楽しまれています。（5）クルクマ ブバルディアクルクマは、熱帯原産のショウガ科の球根植物で、食用、薬用のウコンの仲間です。花を観賞する目的で栽培され、別名ハナウコンといわれています。花に見える部分は苞ほうで、白、ピンク色の苞が重なってトーチのように見えます。開花期が長く、暑さに強いので、夏を飾る見ごたえある花です。最近ではブライダルのアレンジにも使われています。ブバルディアは、切り花として花束やフラワーアレンジメント用に栽培されている低木花木です。和名をカンチョウジ（管丁字）といい、細長い筒状の先が 4 つに裂けて十文字のように開いて咲く花の形状からの名です。小輪多花性、花色も豊富です。香りがある品種もあります。

（1）バラ 1
（2）バラ 2
（3）アジサイ
（4）カーネーション
（5）キキョウ
3,500 万枚（350 万シート）
【82 円郵便切手】（1）バラナニワイバラは、香りある大ぶりな一重の白い花が清楚さと華やかさを併せ持ち、観賞価値の高いバラです。黄色の雄しべも花の白さを際立たせるものです。長く伸びるつる、丈夫で野性味ある生育力は壁面、トレリス、アーチ、フェンスを飾るに相応しく、切花にもなります。（2）バラバラは、それが持つ豪華な雰囲気から、室内装飾にも多用されています。花姿、花色の豊富さ、際立つ香りはホール、各種式場をボリューム感ある華やかな空間とするのに欠かすことができません。これが花々の女王と言われるゆえんです。（3）アジサイこの花の不思議。同じ場所に咲いているのに花色が違う、同じ品種なのに花色が違う、咲き始めてからの時間の経過で花色が違う不思議です。一般に土壌の酸度、日照、地力（養分）により違いが生まれています。土壌が酸性で青色、アルカリ性で紅色に咲きます。この不思議がこの花の魅力です。（4）カーネーション切花の生産量は菊、バラに次ぎ、母の日に欠かすことができない花です。切花としての人気もさることながら、鉢花としても栽培され花屋さんの店頭を飾ります。長い栽培の歴史もありますが、今日でも新たな園芸品種を求めて、作出が続けられています。 （5）キキョウ日当たりのよい山野の草地に咲く青紫色の花、キキョウは、古くから日本人に親しまれている花です。その環境が様変わりして今では絶滅が心配されています。手入れされた庭園や墓地にも咲いていますが、初秋、野に咲く野趣味豊かな風情は何にも代えがたいものです。観賞用として園芸品種もあります。

2018（平成 30）年 4 月 11 日（水）
天然記念物シリーズ 第 3 集

（1）キタキツネ
（2）エゾシマリス
（3）エゾナキウサギ
（4）エゾモモンガ
（5）エゾコザクラ
（6）チョウノスケソウ
（7）チングルマ
（8）エゾノツガザクラ
（9）クモイリンドウ
（10）チシマギキョウ
背景 旭岳
発 行 枚 数 1,000 万枚（100 万シート）
天然記念物シリーズについて「天然記念物」とは、学術上貴重で日本の自然を記念するものとして指定された動物、植物、地質鉱物、そしてそれらに富む天然保護区域のことです。特に重要なものは「特別天然記念物」として指定されています。本シリーズは天然保護区域をテーマとし、そこに含まれる天然記念物をはじめとした自然を紹介します。第 3 集は天然保護区域の中でも特別天然記念物に指定されている大雪山を題材としています。大雪山は北海道の屋根ともいわれる火山地帯で、1971（昭和 46）年に天然記念物に、1977（昭和 52）特殊切手「天然記念物シリーズ 第 3 集」の発行（1）（2）（3）（4）（5） （6） （7）（8）（9） （10）年に特別天然記念物に指定されました。
（1）キタキツネ 大陸でみられるアカギツネの亜種で、北海道のほぼ全域に生息しており、いくつかの出口がある迷路のような巣穴を掘って生活します。本州などでみられるホンドギツネよりもやや大きめで、足首が黒くなっているのが特徴です。
（2）エゾシマリス体長は約 25cm、尾長は約 20cm で、尾に生えている毛の長さが約 5cm ほどあるため、外観はとても太く見えます。餌が減る冬に備えてドングリやクルミを土中に貯蔵する習性があり、積雪期でも 50cm 以上掘って餌を探し出す能力もあります。
（3）エゾナキウサギ 大陸と北海道が地続きだった時代にやってきたため『氷河期の生き残り』ともいわれ、日本では北海道のみで見ることができます。体長は約 18cm で、ガレ場という大小の岩が積み重なった岩場にすみ、名前のとおり様々な鳴き声を使ってコミュニケーションをとります。
（4）エゾモモンガ 北海道では低平地や亜高山帯の森林や林に暮らしており、連続した樹木があれば公園や人家の周りでも観察できます。体長は約 15 ㎝、体重は約 100g、寿命は野生個体では約 3 年未満と短いです。食性は雑食性で、基本的には樹木の芽や花・葉・樹皮などの植物性のものです。
（5）エゾコザクラ高さ 5～10cm、花は直径約 2cm で、6 月下旬から 8 月中旬に高山帯の湿った所に咲きます。
（6）チョウノスケソウ 高さ 5～10cm、花は直径約 2cm で、チングルマとよく似ていますが花びらの数や葉の形が異なります。7 月から 8 月にかけて高山帯の岩場や砂れき地に咲きます。
（7）チングルマ 高さ 3～10cm、花は直径約 2cm、6 月から 8 月にかけて高山帯の湿地や砂礫地に咲きます。花が終わると雌しべが長く伸び、群生地はじゅうたんを敷き詰めたように見えます。
（8）エゾノツガザクラ 高さ 10～30cm、約 6～8 mm のつぼ状の花を枝先に 2～7 個ほどつけます。7 月から 8 月に高山帯の湿った所に咲きます。
（9）クモイリンドウ高さ 10～20cm、先が 5 つに分かれる花の長さは約 5 cm で、外側に濃緑色の筋模様があります。8 月に砂れき地に咲きます。
（10）チシマギキョウ 高さ 5～10cm、花は約 4cm で縁に白い毛が生えています。7 月から 8 月にかけて高山帯の岩場や砂れき地に咲きます。
（背景）旭岳 大雪山連峰の主峰で標高 2,291m の北海道の最高峰です。中腹の約 1,600m 地点には姿見の池があり、旭岳を背景に、夏には一面の高山植物を、秋には日本一早い紅葉を楽しむことができます。

2018（平成 30）年 4 月 20 日（金）
切手趣味週間

（1）風神雷神図屏風（雷神）
（2）風神雷神図屏風（風神）
※いずれも俵屋宗達筆、建仁寺蔵
発 行 枚 数 700 万枚（70 万シート）
発行する郵便切手のデザイン等について今回の切手デザインは、江戸時代の画家・俵屋宗達（生没年不詳）の屏風「風神雷神図屏風」（建仁寺蔵）を採り上げました。
金地の二曲一双の屏風の一部を切手シートに配しています。
「風神雷神図屏風」（建仁寺蔵）
金地に風神と雷神が描かれたこの屏風には款記も印章もありませんが、俵屋宗達の作品だと考えられています。
全面に貼りつめられた金箔が、描かれる物象の形を際立たせ、金自体が本然的にもっている装飾的効果としての働きをなしています。
本作品は、江戸時代のみならず、日本の絵画史全体を代表する作品の一つといっても過言ではなく、1952(昭和 27)年に国宝に指定されました。