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水平有限不翻了


来自iPhone客户端1楼2018-07-04 19:51回复
    おみやげを楽しみにねと笑って出かけた夫が、白木の箱に入れられて、こんなに軽く、小さくなって帰ってくるなんて──。
     ご主人ですと渡された箱はあまりに軽くて、悲しいよりもいっそ情けないような気がした。夫の入った箱は、父の葬式の時おとうさんだよと渡された骨壺よりもなお軽かった。壺と木箱では、壺の方が重いのは道理だけれど。
     今回の出張は、最初から嫌な感じがしていた。まず、出発時刻の都合でいつも使っている航空会社を使えず、整備状況について国交省から注意を受けたばかりのLCCに乗らざるを得なかった。気を揉むわたしに夫は大丈夫だよと笑うばかりだったけれど、LCCの使用機が遅れたために出張が一日延びて、その一日が命取りになった。
     だいたい、夫はいつもそうなのだ。楽天家で、好奇心が強くて、こどもっぽくて、どこにでも平気で行ってしまう。学生時代、いまほど栄えていなかった上海に行った時も、屋台で売っていた揚げ菓子を食べたがって、油が古いかもしれないからやめておいたらと止めたのに、大丈夫だよと笑っていくつも食べて、案の定お腹を壊した。モスクワ旅行でも、大丈夫だよと言って写真を撮りまくり、いつの間にか警官に取り囲まれてカメラを出せと言われ、ひどく怖い思いをした。それでもぜんぜん懲りるということをしないのだ。
     そのくせ、あまり頑丈な方ではなかった。人前ではにこにこしていても、二人きりになると頭重感を訴えることが多かったし、肩凝りも相当ひどくて、よく、肩の上に漬け物石が乗っているようだと言っていた。昇進して部下がつくようになると、責任の重さに気が沈むと愚痴を言い、ストレスで胃を壊したりもしていた。いつかはこんなことになるのではと思っていたのだから、たとえ夫にうるさがられても、嫌われても、もっと気をつけるようにがみがみ言えばよかった。いくら悔やんでも、もう、遅いのだけれど。
     白木の箱はあまりに軽くて、なにも入っていないようにさえ思える。南方戦線に出征して帰ってこなかった曾祖父の場合、家に送られてきた白木の箱には、砂がひとつかみ入っていたきりだったそうだ。夫の箱の中身を改めるのがこわくて、しばらくテーブルに置いていたけれど、いつまでもそうしているわけにもいかなくて思い切って開け、変わり果てた夫の姿を目の当たりにすると、どうしてこんなことになったのかとまたぽろぽろ涙がこぼれた。
     飛行機が遅れることがわかった時、夫はわたしの携帯電話にメッセージをくれていた。
    〈一晩時間ができたから、医者にかかろうと思います〉
     もちろんわたしは面食らって、すぐにどこか悪いのかと訊いた。
    〈それほどでもないけど、せっかくだからウィッチドクターに会ってみたい〉
     ウィッチドクターというのは、まじないや祈祷でひとを治療する医者のことだ。わたしはまじないなど信じないけれど、変な薬を飲まされたりしないか心配だった。
    〈あやしいことはやめて〉
    〈大丈夫だよ。こっちでは一般的な医療行為なんだから。悪いところを伝えるだけ。とにかく体が重くてね〉
     夫の「大丈夫だよ」が出たらもうテコでも動かないことを知っているわたしは、つい、諦めてしまった。わたしはそのことを、一生悔やむだろう。
     やがて夫の携帯電話から着信があった時、わたしは電話に出る前からほとんどパニックになっていた。夫が出先から電話をかけてきたことは一度もなかったから、何かあったのだとすぐにわかったのだ。電話の相手は夫ではなく、夫に同行していた部下だった。
    「申し上げにくいのですが、どうぞ、落ち着いて聞いて下さい」
     そう切り出され、夫を襲った運命を聞かされたわたしは、血の気が引いて床にへたりこんでしまった。夫を日本に送る手順を相談する声を遠くに感じながら、いったいこれからどうやって生きていけばいいのだろう、そんな自分勝手なことばかり考えていた。
     おみやげを楽しみにねと笑って出かけた夫が、白木の箱に入れられて、こんなに軽く、小さくなって帰ってくるなんて──。
     こんな姿になってもまだ夫は、「大丈夫だよ。そのうち戻るさ」と平気な顔だ。その脳天気さが恨めしいので、ふっと息を吹きかけたら、軽く小さな夫はころころ転がって、さもおかしそうにまた笑った。
    米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)
    一九七八年岐阜県生まれ。二〇〇一年、『氷菓』で角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー。一一年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、一四年『満願』で山本周五郎賞を受賞。その他の著書に『インシテミル』『真実の10メートル手前』『いまさら翼といわれても』などがある。
    〈「STORY BOX」2018年6月号掲載〉


    来自iPhone客户端2楼2018-07-04 19:51
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      **是真的超短篇


      IP属地:日本3楼2018-07-04 23:48
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        个人渣翻,没学日语,全靠读音和谷歌百度,等有缘人能够校对纠错吧,反正我翻完感觉有些地方错了或者遗漏了什么东西,所以最后都没搞懂这是在讲什么故事,我这只能大概翻出个作死就会死这样,有人补完的话可能会发现这个故事是不是有什么隐藏之类。
        白木盒子
        “好期待有什么纪念品呢”这样开心的出门的丈夫,被放进了一个白木盒子里,这样一个轻轻的,小小的盒子里,回家了--。
        作为主人来说这个盒子实在太轻了,让我比起悲伤来说更觉得没有面子。装着丈夫的盒子,比父亲葬礼时候用过的骨灰壶还要轻。虽然对壶和木盒子来说,壶的一方更重是理所当然的。
        这次的出差,从一开始就觉得很糟糕。首先,由于出发的时间不合,没法乘坐一直以来乘坐的航空公司航班,转而只能乘坐维修情况刚刚被国家部门调查的LCC(廉价航班)。为了缓和气氛不停的笑着说“没事啊”的丈夫,因为LCC的航班延误而晚回来了一天,就在这一天被夺去了生命。
        说到底,我的丈夫一直就是这样。乐观主义,好奇心强,有些孩子气,什么都不计较的活着。还是学生的时候,到还不像现在这么繁华的上海旅游,在街边的小摊买油炸丸子。感觉用的油已经太老了不能吃的时候,他笑着说“没事啊”,就吃了几个,结果果然吃坏了肚子。在莫斯科旅行的时候,说着“没事啊”就打算拍照,结果被一群警察按在地上,没收了相机。现在想起来还有些害怕。即便如此,他最后还是笑着说“没事啊”。
        但这并不是说他是一个坚强的人。在外面总是嬉皮笑脸,当只有两个人的时候,常常感叹身体很沉重。肩膀也僵硬得可怕,经常说,像是压泡菜缸的石头压在肩膀上。当工作晋升被部下依赖时候,竟然说了“这个责任重到让我有些恶心”这样的蠢话,因为压力过大而吃不下饭。如果早知道有一天会发生这些事,即使他生气或是不喜欢,我都应该唠叨一些小心一些。但无论我多么后悔,已经太晚了。
        白木盒子实在太轻了,甚至感觉像是空的。如果曾祖父去南方战线没有回来,最后送回来这样的白木盒子的话,里面一定混进了很多沙子吧。我怕丈夫的盒子也是这样,但我把盒子放在桌子上很久了。我在犹豫要不要打开,因为看到丈夫外表的变化,眼泪就会不停的掉下来。
        航班延误的时候,丈夫给我发了一条短信。
        “可能要等上一整晚,我打算去看医生”
        我当然被吓到了,立刻问他发生了什么。
        “不是那么严重的事,但是难得来一次有机会看一个巫医。”
        巫医是一个通过仪式或咒语来治病的医生。 我不会觉得能创造什么奇迹,但我担心会让他喝些奇怪的草药。
        “别担心了”
        “没事啊。只是很常见的医术而已。只是告诉我身上哪里不好。总之,身体好沉重。”
        他说出“没事啊”的时候就已经开始行动了,这我是知道的,于是,我也就放弃了。对于这,我会后悔一辈子。
        最后,当我接到他的电话的时候,接听电话之前,我感到恐慌。他出差的时候从来没有给我打过电话,所以我立刻知道发生了什么事情。电话的对面不是丈夫,而是跟他同行的下属。
        “虽然非常难以启齿的事情,但是请您冷静地听我说。”
        挂断电话的时候,被告知丈夫遭遇了命中劫难的我,血压升高倒在了地板上。通过咨询程序讨论把丈夫送回日本后,我开始思考接下来该如何生活,独自一人思考如何这样一个人走下去。
        “好期待有什么纪念品呢”这样开心的出门的丈夫,被放进了一个白木盒子里,这样一个轻轻的,小小的盒子里,回家了--。
        即使是这个样子也还是他,“没事啊,很快就回来了”这样释然的样子。只恨自己的粗心大意,轻轻的一吹,轻轻的小小的丈夫咕噜咕噜的转了起来,感觉非常奇怪,又笑了出来。


        4楼2018-07-22 13:30
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          IP属地:广东5楼2019-01-20 21:27
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            日文看完了也没太懂这个故事要表达什么。是飞机出事故了还是看巫医出事故了...


            IP属地:湖北6楼2019-07-24 14:25
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              蓝瘦香菇


              IP属地:上海7楼2020-05-02 11:54
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