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面向广大知识分子,“高雅而不俗”的报纸

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  • 电视节目
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     風が吹けば桶(おけ)屋がもうかる。ある出来事が、めぐりめぐって思わぬ結果をもたらすことの例えである。あるいは、こんな言い方もできるだろうか。リーマン・ブラザーズが潰れると、ドナルド・トランプ氏が大統領になる▼米国の不動産バブルがはじけ、金融大手リーマンが破綻(はたん)に陥った「リーマン・ショック」。それが起きたのが10年前のきのうである。放っておけば倒産が連鎖すると恐れた米国政府はこのあと、税金
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     列車などでスマホのゲームに夢中になっている人を見かけぬ日はない。それでも、事態の深刻さを痛感させる数字だ。  10~29歳9千人を対象にした国立病院機構久里浜医療センターの調査(回収率56・6%)で、3人に1人が平日2時間以上をゲームに使っているとの結果が出た。4時間以上も1割。「やめなければいけない時にやめられなかった」と答えた人の割合は、ゲーム時間が長くなると高まり、6時間以上だと45%に上
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    因屡遭删除、隐藏,即日起不再于此处更新。试转移至douban小组,再会。
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    生きとし生けるもの、例外なく年を取る。かつて凛(りん)とした立ち姿で一世を風靡(ふうび)した千葉市動物公園のレッサーパンダ風太も老境を迎えた▼ 2003年に静岡で生まれ、まもなく千葉へ。「立てるんです」という見出しで、その勇姿が本紙の社会面を飾ったのは2歳の春だった。立つこと自体は珍しくない動物なのだが、反響は大きかった。写真集が刊行され、缶コーヒーのCMにまで起用された▼ その風太もいまや人間でい
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    巨大な渦巻きで結ばれた北海道と東北が、まるで一つの土器のように見える。先日訪れた青森県八戸市の各所に「JOMON JAPAN」と大書したのぼりがはためいていた▼ その念願かなって、青森など4道県の縄文遺跡17カ所がユネスコの世界文化遺産に登録された。その一つ、八戸市の是川(これかわ)遺跡は大正時代に発掘が始まったという遺跡界の老舗。「東京の大森貝塚、青森の是川遺跡」とも称された▼ 是川縄文館に入ると
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    先週、東京西郊の高尾山ケーブルカーを終点で降りた。そこに「三密」の石門があると聞いたからだ。由来を学ぶべく、山頂に近い薬王院を訪ねた▼「コロナとはまったく関係ありません。真言密教の法理を伝える門です」。法務課長の上村公昭(かみむらこうしょう)さん(42)は話す。ここで言う三密とは、身密(しんみつ)・口密(くみつ)・意密(いみつ)のこと。密閉・密集・密接とはずいぶん趣が異なる▼身(行い)、口(言葉)
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    講談社を創業した野間清治氏は、金融には明るくなかったらしい。あるとき教師をやめた妻から退職金の運用について聞かれ、しっかりした銀行に預けるのがいいと答えた。そして勧めたのが何と日本銀行だった▼「あそこなら大丈夫だろう!」と言われた妻は日銀にお金を預けに行って、断られたという(『私の半生』)。個人の資産運用は中央銀行の仕事ではない。同じように気候変動対策も果たして彼らのやるべき仕事だろうか▼日銀が脱
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    英国のリバプールは、18~19世紀の産業革命の時代に貿易で発展した。アメリカ大陸から綿花が荷揚げされ、近くの工業都市に運ばれた。そんな歴史の名残は、ここで少年時代を過ごしたビートルズの面々の家庭にもうかがえる▼ ジョンの父親は船乗りで、ジョージの父も一時船に乗っていた。ポールの父は綿花のセールスマンだったという(福屋利信著『ビートルズ都市論』)。かつては綿花だけでなく、奴隷貿易の拠点でもあった▼ そ
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    本当ならきょう、射撃の英国代表アンバー・ヒルさん(23)は日本で初戦に臨むはずだった。ところが東京行きの荷造りを済ませた20日、日課の検査でコロナ陽性の判定が出る。「まさか自分が」。5度試しても結果は同じだったと英紙に語った▼ 「Broken」。彼女がSNSに書き込んだ言葉をあえて訳せば「心が折れた」か「夢が砕けた」か。桜、仏閣、富士山をあしらった投稿が東京大会にかけた思いの強さを伝える▼ 41年前
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    运动部の男子学生から広がったとされる「そうっスね」「マジっスか」といった言叶遣い。社会言语学者の中村桃子さんは「ス体」と命名した。亲しみと丁宁さを同时に伝えられる语法として浸透していったという(『新敬语「マジヤバイっす」』)▼ 五轮スケートボードの中継で解说者がその「ス体」を盛んに使っていた。「鬼やばいっスね」「よくやり切ったっスよ」。実况アナウンサーの折り目正しい话し方と比べ、軽快さが际立った▼
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    57年前の東京五輪の開会式と同じく、きのうは晴天だった。国立競技場の前には長い列ができていた。お目当ては、五つの輪をかたどったモニュメントでの記念撮影。しかし彼らと競技場とは、高いフェンスで隔てられていた▼ 人々と選手が分断された五輪を象徴するかのようなフェンスは、人の背丈の倍以上もある。開催地は確かに日本なのだが、直接触れることのできない五輪。地域住民と選手の交流も多くが取りやめになった▼ いくつ
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    最近の若者言葉の「やばい」に似て、ドイツ語では「ブタ」をいい意味にも悪い意味にも使うらしい。「ブタクールな」といえば「超かっこいい」の語感になり、「ブタ天気」はひどい天気である。在日独大使館勤務の野口真南(まな)さんが書いた『ドイツのことば図鑑』にある▼ 悪天候は「犬の天気」とも言われ、犬でさえ外に出るのをためらうような土砂降りの雨などを指す。それにしてもこの豪雨は、誰もが言葉を失うような被害をも
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    他の星にいる知的生命体とどう接触するか。「ファーストコンタクト」と呼ばれる主題はSFに多いが、ポーランドの作家スタニスワフ・レムの古典的作品『ソラリス』が描く世界は壮大だ。地球より大きな惑星ソラリスを覆うゼリー状の海が、一つの生命体なのだ▼ 宇宙服に身を包んだ人間が手を差し出すと、波はためらいながらもその手を包もうとする。意思があり、思考もしているように見える海。何とか交信できないかと人類は電子装
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    ベートーベンの「田園」を指揮することになっていた指揮者がいた。舞台の袖からものすごい顔をして出てきて、こわい表情のままタクトを振り上げた。その瞬間、演奏者の一人が声を上げた。「マエストロ、違います」▼ 指揮者は間違ってベートーベンの「運命」をやろうとしていたらしい。池辺晋一郎著『音楽ってなんだろう?』にある逸話である。はたから見て分かるほど、その立ち居振る舞いに違和感があったのだろう▼ 話は変わって
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    ビールのグラスを傾け「おいしい」と言うだけのCMは究極のワンパターンながら、やっぱり喉(のど)が鳴る。しかしこれまで見た映像で一番うまそうなビールは、黒澤明監督「野良犬」の一場面にあったように思う▼ 「配給のビールがあるのを思い出してね」。ベテラン刑事が若い刑事を家に連れてきて、一緒に飲む。終戦直後の夏の日、汗みどろになって聞き込みをした刑事たちの喉の渇きを思う。配給という言葉の響きとともに▼ 暑い
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    「自分は弱いね」「どうしてこんなに弱いのかな」。白鵬はよくそんな言葉を口にするのだと、トレーナーの大庭大業(ともなり)さんが近著『白鵬の脳内理論』に記している。黒星を喫したときに漏らす思いは謙遜でも何でもない▼ 弱いと思うから横綱は稽古に向かう。「強い人が勝つのではなく、勝った人が強い」とも語っていたという。その言葉通り、勝ちへの執念を見せてくれた名古屋場所だった。けがで休場を重ねた後、進退を懸け
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    一是要培养好海员。把好准入关口,建立完善的海员最低适任标准体系,统一大纲、教材和考试,扩充海员来源,施行分级政策激发海员培训机构活力,保证海员培训质量。 二是要用好海员。加强海员履职过程管理,维护海员市场秩序,推进海员自有化,落实再培训制度,建立船岸互转机制,将海员与航运业发展紧密结合,让海员职业前景更加光明。 三是要服务好海员。优化船上工作和生活条件,完善港口福利设施,提供便捷办事服务,搭建职业发
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    桟橋に名曲「ドナウ川のさざなみ」が響くと、小学生らが船に駆け寄る。船内で本を選べるのは接岸中の40分間だけ……。かつて広島県に「ひまわり」という名の図書館船があり、瀬戸内の島々をめぐった▼20万人もの県民が暮らしたが、公立の図書館はなかった。「農村に本を運ぶバスのように、島にも船で届けよう」と県立図書館が1962年に運航を始めた。19の島々を回って、書籍に接したいという人々の願いに応えた▼一帯の島
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    五輪の開幕が迫る東京・臨海部を歩いた。目に飛び込んできたのは、迂回(うかい)路や駐車場閉鎖を知らせる数々の看板。栃木、大阪、佐賀など遠方から動員された警官とすれ違う。選手村には韓国とクロアチアの国旗が▼ 先月読んだニューヨーク・タイムズの記事が頭をよぎった。「五輪を中止すると、菅首相は政治的に溺死(できし)する」「東京で感染が急拡大すれば、『ゴジラ変異株』と呼ばれるかも」。表現はともかく、痛いとこ
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    中身のないコメントを言うことに全力をあげる。そんな事なかれ主義のアナウンサーが、最近放送されたNHKドラマに出てくる。「やっぱり僕、ズポーツっていうのは体を動かすっていうことだと思うんです」。さすがにこんな人は現実にはいない▼ いや、われらが首相の言葉は案外、それに近いかもしれない。「国民のために働く内閣」という看板も当たり前すぎて空虚だったが、コロナと五輪をめぐる発言も負けていない▼ 感染が広がる
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    光る波、白い砂。海水浴の名所として知られる千葉県勝浦市の浜は例年、20万、30万もの人びとでにぎわう。市観光商工課の吉野友希(ゆき)さん(23)はこの3カ月、考えに考えた。海水浴場を開くべきか、開かざるべきか▼昨年は迷いがなかった。初めての緊急事態宣言を受け、県内すべての自治体が海開きをあきらめたからだ。だが、ワクチン接種の進む今夏は違う。観光行政の担当者としては当然、サーファーや家族連れを呼び込
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    〈庶民が苦しまず平穏に暮らし、幕府の仁政が庶民に行き届くように〉。「寛政の改革」で知られる松平定信は存命中、そんな願い事を自らしたためていた。自筆らしき「願文」が後に発見され、評伝にも収められている▼ 寛政の改革と言えば、武士を借金苦から救う「棄捐(きえん)令」や、無宿人らに職業教育を施した「人足寄場(にんそくよせば)」が名高い。飢饉(ききん)に備えて村々の米穀の蓄えにも力を注いだ。毀誉褒貶(きよ
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    紅花にトゲがあるとは知らなかった。先週訪れた山形県米沢市の紅花畑で不用意に触れてイタタッ。花の色も想像とは違って黄色だった▼「朝霧でトゲが柔らかくなっている早朝に摘みます」と話すのは織物会社「新田(にった)」常務で染色家の新田克比古さん(64)。咲き始めは黄一色。数日たって赤みが出てきたころ、手袋を着けて摘むそうだ▼花々から赤の色素を引き出す工程は複雑だ。花弁を水で洗う花振(ぶ)り。素足で花を圧(
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    広島政界における河井克行、案里夫妻の買収事件で忘れられないのは、安芸高田市長が丸刈りになったことだ。克行被告から60万円を受け取ったことを記者会見で認め「反省を示さなくちゃと、こういうヘアスタイルにした」と語っていた▼ 頭に免じて市長を続けたかったようだが、ほどなく辞任に追い込まれた。それでも最悪の事態は避けられたらしい。この前市長を含む地方政治家ら100人が、現金の受領にもかかわらず全員不起訴と
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    野原に広がるシロツメクサは日本に元々いるようでいて、江戸時代にやってきた外来種である。オランダから長崎に輸入されたガラス製品の梱包(こんぽう)材に使われていた。詰め物にしたからツメクサ。四つ葉のクローバー探しでも愛されるようになった▼ 人間の都合で連れてこられたのは、アメリカザリガニも同じだ。1927年に食用ガエルのえさとして輸入された。ふるさとルイジアナ州の沼地に日本の田んぼが似ていたため、盛ん
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    久しぶりに田舎の実家で草むしりをしたら、すぐにプーンという音が襲ってきた。顔が手が首筋が次々とかまれていく。かゆい。今年もまた、蚊の季節だ▼ 「わたくしは、蚊に攻められているのである」。明治の作家小泉八雲の随筆の一文を思い浮かべる。当時、東京の八雲邸近くには5、6種類の蚊がいた。このうち「全身に銀色の斑点と縞目(しまめ)のある、小さな針みたいなやつ」が「容易ならぬ豪敵」だったと憎々しげに書いている
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    山を愛した随筆家、串田孫一に、ひとりで谷を登ったときのことを綴(つづ)った文がある。谷川の上流に行くにつれ、下流では気づかなかった水の音が聞こえてきた。小さな滝になっている場所があり、岩にぶつかって水しぶきがあがる所がある▼ 耳をすますと「それは小人数の室内楽のようにも思われた」という(『山のパンセ』)。緑の傾斜のなかに水の通り道を形づくる谷。流れをせき止める土の塊など、あってはならなかったはずだ
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    ルールブックにはどこにも書いていないが、大リーグには長く守られてきた暗黙の決まりがあるという。例えばホームランを打った後、派手なパフォーマンスをしてはいけない▼ 喜ぶどころか、まずいことをしたかのような顔でベンチに戻る名選手もいたと、ディクソン著『メジャーリーグの書かれざるルール』にある。今は緩んでいるかにも見えるが、日本に比べれば確かにおとなしい。ファン向けには「二つのチームがある地域では、その
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    丁半ばくちの最中、怒声が飛ぶ。そのさいころを見せてみろっ。かじると内部から鉛が出てくる。重心を調節し、特定の目が出やすくするいかさまで、ドラマや映画でおなじみだ▼ もっと高度な方法もあるらしい。検事による事例研究『いかさま、騙(だま)しの技法』(井上馨著)には、昭和初期の「電気装置」が出てくる。丁または半の目だけに鉄粉を付け、場の下に仕込んだ電磁石に電流を通す。なるほど、鉛より確実に操作できそうだ
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    伊豆半島を流れる狩野川(かのがわ)は1958年の台風で決壊し、鉄砲水や土石流が多くの住民の命を奪った、上流の月ケ瀬地区にあった医療施設には気象に詳しい博士がいた。早めに患者ら30人を率いて避難し、難を逃れた▼ 「月ケ瀬の教訓」としていまに語り継がれる。博士の迅速な決断に敬意を覚えるが、わが胸に手を当てれば、迷わず避難できるかまるで自信がない。この5月に導入された新しい避難情報も、のみ込めていなかっ
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    「ここは180センチ。あちらは2メートル」。それほどの水位だったと聞いてもピンとこない。高い空、静かな川面。だが確かに、この地を濁流が覆ったのだ▼ 昨年7月4日未明、熊本県南部の芦北町(あしきたまち)。岩永醤油(しょうゆ)4代目の岩永幸三(こうぞう)さん(52)は消防団の見回り中、「いつもの雨と違う」と直感した。慌てて戻った工場はもう浸水していた。家族を起こし、2階へ。水の猛威になすすべはなかった
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    レジ袋が有料化されて1年、うっかりマイバッグを持参し忘れる日がいまだにある。大5円か小3円か。レジで切ない選択に追い込まれる▼ プラスチックの歴史をさかのぼると、レオ・ベークランドという化学学者に出会う。貧しい靴職人の家に生まれ、1907年、樹脂の人工合成を成功させる。商品名ベークライトは「最良の物質」ともてはやされ、彼に巨富をもたらす▼ だが黄金期は短かった。1960年代ごろから、プラスチックの語
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    強烈な引きで知られ、釣り人なら一度は挑戦しようと憧れる巨大魚アカメ。イトウやビワコオオナマズと並ぶ「三大怪魚」の一つに挙げられる。次々にしとめる名人が高知市にいると聞いて訪ねた▼ 「川上のおんちゃん」こと元タクシー運転手の川上清次(きよつぐ)さん(69)。小学校に入る前から糸を垂れてきた。数年前、自宅近くの鏡川で大きな魚影を見て、血が騒ぐ。何度も挑んでも空振りで終わる人が多い中、短期間に1・35メ
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    ベトナム戦争報道で知られるカメラマンの石川文洋さんは、日本列島を歩いて縦断したことがある。そのとき実感したのが「日本の道路は基本的に自動車優先で、歩行者のことは考えられていない」ということだ▼ 町なかにはたしかに歩道があるが、町と町をつなぐ道には見当たらない。白い線だけが引かれた路側帯を歩くときは常に緊張したという(『日本縦断 徒歩の旅』)。しかしこの事故現場には、白い線すらなかった▼ おととい千葉
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    洗濯機を回すべきか、回さざるべきか。梅雨のこの季節は、刻々と変わる気象情報が気になって仕方ない。洗うのを諦めたのに少し日が差せば、悔しい思いもする。〈梅雨は降り梅雨は晴るるといふことを〉後藤夜半▼ きのうの関東は梅雨の晴れ間となり、我が家もタオルやシャツをお日さまにあてることができた。庭のキュウリやトマトも満身に日を浴びている。洗濯物が光合成をするわけではないが、何だかエネルギーを摂取しているよう
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    日本経済の官民一体ぶりを揶揄(やゆ)した言葉が「日本株式会社」だ。欧米と違って日本では、政府による企業への指導や保護が目にあまる。日本の急成長が続く1970年代、海外の一部からそう見られていた▼ 日本株式会社の元締と言われたのが通商産業省で、ノートリアス・ミティ(悪名高き通産省)の悪口も生まれた。そんな話も歴史の彼方(かなた)かと思いきや、違うらしい。後身の経済産業省が東芝と一緒になって株主に圧力
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    いつかは最後まで読みたい小説に、島崎藤村の『夜明け前』がある。明治維新の前後を描いた大作である。頭から読んで何度も挫折し、いっそ第2部から始めようとページをめくるが、牛の歩みだ▼ このままでは一生無理かもしれないと、ダイジェスト版も手に取った。うーん、これでは読んだことにならないか。でも挫折で終わるよりはましか……。要約という近道。2時間ほどの映画にも、そんなものがあると知って驚いた。ファスト映画
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    縄文時代の晩期、日本の人口は7万5800人。うち東北には実は52%が暮らした。鬼頭宏著『人口から読む日本の歴史』によれば、関東や近畿、九州よりもはるかに多かったという。まるで「東北一極集中」ではないか▼ 3千年をへて、きのう発表された2020年国勢調査の速報によると、日本全体に占める東北の割合は7%だった。過去5年間の減少率トップは秋田で、岩手、青森、高知、山形がこれに続いた▼ 一方、増加率1位はや
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    圧倒的な権限を握る「本省」と屈従を強いられる「現場」。きのう開示された「赤木ファイル」には、財務省内の中央と地方の力の差が生々しく描き出されていた▼ 鳥取、舞鶴など地方の財務局や財務事務所を転々とした赤木俊夫さん。「私の雇用主は日本国民」と語り、公務員てあることを誇りにしていた。その使命感を打ち砕かれたのは4年前。森友学園をめぐる公文書を改ざんせよと本省から命じられる▼ 「M事案」。赤木ファイルに収
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    『エーゲ』『宇宙よ』『精神と物質』『天皇と東大』『思索紀行』『アメリカ性革命報告』『四次元時計は狂わない』。どれも立花隆さんの著作である。タイトルを並べるだけで、関心領域の広さがわかる▼ 「3万冊を読んで100冊を書いた」と語った人である。私も立花作品なら手当たりしだい読んできたが、最も感銘を受けたのは『農協』という1冊だ。各地の農協の集票実績を調べ、族議員に会い、権力機構ぶりを描き切る。その迫力
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    本文为对リンゴ日报的同情与罔顾事实的意识形态批判,不转载。
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    まだ沖縄が日本ではなかった1960年代。魚屋を営む豪傑おばぁ玉城(たましろ)ウシが、庶民の味方サンマにかけられた20%の関税に憤り法廷闘争に打って出た。「サンマ裁判」と呼ばれた珍騒動はやがて、沖縄の自治を問う闘いにつながる▼ 7月公開の映画「サンマデモクラシー」を見て、監督に取材した。「放送業界に30年いますが、この裁判は知りませんでした」。沖縄テレビの現役プロデューサーでもある山里孫存(まごあり)監督(57)は
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    キリンが水を飲んだあと、急に頭を上げ、沈思黙考する姿を動物園で見ることがある。きっと何か哲学者めいた思索にふけっているにちがいない。長年そう思いこんでいたが、私の買いかぶりすぎだった▼ 「あれは貧血を起こしてボーッとしているだけかも。頭の上げ下げで血圧が急変します」。意外な解説をしてくれたのは東洋大助教の郡司芽久(めぐ)さん(32)。幼稚園に入る前から大のキリン好きで、動物園に行けばキリン舎に張り
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    〈世の娘半分は父を嫌ふとぞ猫を撫でつつ答へむとせず〉宮地伸一。老いても娘の思いが気になる父親の姿が浮かぶようである。きょうは父の日。父娘の短歌を探してみたが、意外と少ない。母の日と比べて地味な存在なのにも通じるか▼ 〈転勤の娘(こ)の背に春の陽(ひ)は徹(とお)る良き友を得よ良き上司得よ〉。詠んだのは、昭和ひとけた生まれの男性である。高度成長期に就職し、持病で入退院を繰り返しながらも勤め上げた。定
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    作家樋口一葉が残した日記には、母親に小説の読み聞かせをする記述がいくつかある。「夕飯ことに賑々(にぎにぎ)しく終(おわ)りて、諸大家のおもしろき小説一巡母君によみて聞かしまいらす」「日没後小説二、三冊よみて母君に聞かし参らす」▼ 近代文学研究者の前田愛が『近代読者の成立』で紹介していた。あまり字の読めなかった一葉の母が、娘の朗読を楽しみにする姿が浮かんでくる。日記が書かれたのは明治の中ごろである▼

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